未知の細道
未知なる人やスポットを訪ね、見て、聞いて、体感する日本再発見の旅コラム。
120

片道10時間の道程が前菜になる焼尻島

北の離島で世界一の羊を焙る。

文= 川内イオ
写真= 川内イオ
未知の細道 No.120 |10 August 2018
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#10京都から、岡山から

毎夏、ツーリングで北海道に来ているという京都の女性。

毎夏、ツーリングで北海道に来ているという京都の女性
「この祭りのことは前から知っていたんだけど、ようやくタイミングが合いました。臭みがないのにお肉自体の香りはちゃんとあるし、弾力もすごくて本当においしいです。焼尻島に来てよかったですね」

日本に10年住んでいるアメリカ人男性

日本に10年住んでいるアメリカ人男性
「オレゴン州のポートランド出身で、岡山で子どもたちに英語を教えてます。夏休みで暑いから北海道をレンタカーで回っています。偶然、この島で祭りをやっていると知ってきたんです。う~ん、美味しい! ラッキー!」

 僕にとって、東京から10時間かかる焼尻島は日本の秘境。その祭りに京都や岡山在住の人が来ていることに驚いた。アメリカ人男性の場合は偶然知ったとはいえ、旅の途中で車を羽幌港に置いてわざわざ船に乗って来ようと思わせる「焼尻めん羊まつり」の吸引力!

 何度かこの祭りに来ているという人たちがいっていたけど、年々、明らかに人が増えているそう。それはきっと、一度、焼尻島と羊の味を知った人が虜になってしまうだけでなく、そのうわさを聞きつけた人も島に来るから。

 きっと、焼尻島までの距離と時間は前菜みたいなもの。僕もまた、テントを担いでこの島に来るだろう。お腹をすかせた家族や友人を連れて。


未知の細道 No.120

未知の細道のに出かけよう!

こんな旅プランはいかが?

北の離島で世界一の羊を食る旅プラン

予算の目安(都内からの場合)50,000円〜

最寄りのICから【E62】深川留萌自動車道「留萌大和田」を下車
1日目
焼尻島はテント泊がお勧め。テントを担いで、お腹を空かせて島に行こう。
露店では海鮮、野菜、ドリンクなどが売っているから手ぶらでOK!
海風を感じながら、バーベキューを楽しもう。
お腹がいっぱいになったら、レンタル自転車で島を巡る。
牧場も許可をえれば見学可能。
飲食店はないからテント泊の場合は夕食は要持参。
2日目
祭りの期間中であれば、モーニングバーベキューがお勧め!
期間外なら、朝食も要持参。
再び自転車で島を巡る。
強風と雪の重みで横に伸びるオンコ(イチイ)の木も島の見どころ。

※本プランは当サイトが運営するプランではありません。実際のお出かけの際には各訪問先にお問い合わせの上お出かけください。

川内イオ

1979年生まれ、千葉県出身。広告代理店勤務を経て2003年よりフリーライターに。
スポーツノンフィクション誌の企画で2006年1月より5ヵ月間、豪州、中南米、欧州の9カ国を周り、世界のサッカーシーンをレポート。
ドイツW杯取材を経て、2006年9月にバルセロナに移住した。移住後はスペインサッカーを中心に取材し各種媒体に寄稿。
2010年夏に完全帰国し、デジタルサッカー誌編集部、ビジネス誌編集部を経て、現在フリーランスのエディター&ライターとして、スポーツ、旅、ビジネスの分野で幅広く活動中。
著書に『サッカー馬鹿、海を渡る~リーガエスパニョーラで働く日本人』(水曜社)。

未知の細道とは

「未知の細道」は、未知なるスポットを訪ねて、見て、聞いて、体感して毎月定期的に紹介する旅のレポートです。
テーマは「名人」「伝説」「祭り」「挑戦者」「穴場」の5つ。
様々なジャンルの名人に密着したり、土地にまつわる伝説を追ったり、知られざる祭りに参加して、その様子をお伝えします。
気になるレポートがございましたら、皆さまの目で、耳で、肌で感じに出かけてみてください。
きっと、わくわくどきどきな世界への入り口が待っていると思います。