北海道北見市
ボーリングのようにストーンを投げ、ブラシでゴシゴシこするスポーツ、カーリング。日本の競技人口はおよそ3000人で、そのうちの2000人は北海道にいるという。なかでも日本一のカーリングどころとして知られるのが、北見市の常呂町だ。続々と日本代表選手を生み出しているこの小さな町で、カーリングの魅力を探った。
最寄りのICから【E39】旭川紋別自動車道「遠軽瀬戸瀬」を下車
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「なんだこれ、超やばいっすね……」「これはやばい。こんなハードだとは……」「やばい、ぜんぜん入らない……」――取材時の音声データを書き起こしていて、自分に呆れた。ライターを名乗り始めて15年、これまでにいろいろな体験をしてきたけど、こんなに「やばい」を連発した取材は、初めてかもしれない。音声からは、僕がやばいと口にするたびに、“師匠”の苦笑が聞こえる。でも、確かにそれぐらいやばかった。
なにが? カーリングが! どうして? こんなに見た目と実際のギャップがあるスポーツも珍しいから、です。正直に告白すれば、僕はカーリングを「滑稽なスポーツ」だと思っていました。掃除で使うデッキブラシみたいなもので必死にゴシゴシこする姿をテレビで見て、笑ったこともあります。カーリング関係者の皆さん、ごめんなさい!
今回、カーリングを体験し、関係者のお話を聞いて自分の態度と認識を180度改めることを誓いました。それほどにカーリングは、想像をはるかに超える奥深さと難しさと楽しさを備えたアツいスポーツなのであります! もし、かつての僕と同じように感じている人がいたら、声を大にして伝えたい。常呂町でカーリング体験してみて! と。
川内イオ