1時間が本当にあっという間に経ち、僕は氷上で汗だくになりながら、カーリング体験を終えた。感想は、とにかく難しくて面白い!! 想像をはるかに超える体力を使うから、充実感もある。はっきり言って、ボーリングとは比べ物にならないほど楽しい。もし常呂町のカーリングホールみたいな施設が大都市にあったら、流行るに違いない。白畑師匠に「またやりたいです!」と言ったら、「ぜひまた常呂町へ!」と素敵な笑顔を返してくれた。
それにしても、である。僕が体験中、別のシート(ボーリングでいうレーンのこと)では地元の若者が何人かトレーニングに励んでいた。僕の身の回りにはカーリングの選手どころか、カーリングを経験したことがある人すらいないが、常呂町には、平日の午後に若者がカーリングをする、カーリング場に足を運ぶという文化があるのだ。
なぜそうなったのか。「アドヴィックス常呂カーリングホール」の運営管理を請け負っているNPO法人常呂カーリング俱楽部の事務局長、鈴木繁礼さんに話を聞いた。
川内イオ