1月某日、羽田から女満別空港に降り立った僕は、レンタカーで北海道北見市の常呂町(ところちょう)に向かった。常呂町は、日本一の「カーリングどころ」として知られる。
トコロでなぜ、滑稽だと思っていたカーリングに興味を持ち、わざわざ常呂町まで行ったのかといえば、昨年末にたまたま観たテレビ番組がきっかけだ。その番組では、2月9日に開幕を迎える韓国のピョンチャン五輪で注目の競技のひとつとして女子のカーリングを取り上げていて、常呂町が紹介されていた。
その時は「へ~」とぼんやり見ていたんだけど、なんとなく気になって調べてみたらピョンチャン五輪に出場する女子代表5人のうち4人が常呂町出身者で、さらにこれまでのカーリング女子・日本代表選手の半数以上を輩出しているというから驚きだ。ちなみに、北海道最大の湖「サロマ湖」に面した常呂町は、人口4000人弱。この小さな町から日本代表選手を何人も生み出しているその理由を知りたくなったのだ。
せっかくならカーリング体験もしてみたいと思って調べてみたら、北見市のホームページに、カーリング専用屋内競技場「アドヴィックス常呂カーリングホール」で長野五輪に出場した元日本代表選手が指導してくれるという情報が!どんなスポーツであれ、元日本代表選手に指導してもらえる機会など滅多にない。これはもう行くしかない!
川内イオ