網走から知床へと伸びる国道244号線〜国道334号線をひた走る。とくに斜里町に入ってから先の20kmは定規で線を引いたような直線道路。真っ直ぐすぎてハンドルを握る手が退屈してきたそのとき、“知床方面は左へカーブ”という標識が現れる。絶景の分かれ目はココである。
その標識を無視して直進すると、国道から外れて急に車が少なくなる。まるで、いい大学に進学して、いい会社に就職して、といった人生をドロップアウトしたみたいな孤独感。この道で本当にあっているのだろうか。そんな不安を抱えながら、それでも進み続けたそのとき。いざ振り返って見てほしい。そこには“天まで続く道”と呼ばれる絶景が広がっている。山あり谷ありそれでも続く一本道。その景色を高みから見下ろすことができたとき、自分が進んできた道は間違いではなかった、そう思えるのであった。
話が脇に逸れてしまったようで逸れていない。“天まで続く道”が極めて絶景である理由には、直線の長さに加えて、その高低差の美しさが挙げられる。石が水面を切っていくように段々とバウンドしながら伸びる道。しかもその先は海。まるで空へと続く滑走路のように見えるのだ。
----北海道ならではの直線道路、その究極を探しに行こう。----
未知の細道の旅に出かけよう!
北海道(5泊6日~)
予算の目安 15万円
おすすめの季節 7月~8月
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ライター 志賀章人(しがあきひと)