未知の細道
未知なる人やスポットを訪ね、見て、聞いて、体感する日本再発見の旅コラム。
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[ 第50回特別企画 ]まだ見ぬ絶景をドライブ! 未知の絶景 [ 後 編 ]

文= 志賀章人
写真= 志賀章人
動画撮影= 株式会社ネクスコ東日本イノベーション&
コミュニケーションズ

未知の細道 No.51 |20 September 2015
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#12美しすぎる直線道路「天まで続く道」

網走から知床へと伸びる国道244号線〜国道334号線をひた走る。とくに斜里町に入ってから先の20kmは定規で線を引いたような直線道路。真っ直ぐすぎてハンドルを握る手が退屈してきたそのとき、“知床方面は左へカーブ”という標識が現れる。絶景の分かれ目はココである。

その標識を無視して直進すると、国道から外れて急に車が少なくなる。まるで、いい大学に進学して、いい会社に就職して、といった人生をドロップアウトしたみたいな孤独感。この道で本当にあっているのだろうか。そんな不安を抱えながら、それでも進み続けたそのとき。いざ振り返って見てほしい。そこには“天まで続く道”と呼ばれる絶景が広がっている。山あり谷ありそれでも続く一本道。その景色を高みから見下ろすことができたとき、自分が進んできた道は間違いではなかった、そう思えるのであった。

話が脇に逸れてしまったようで逸れていない。“天まで続く道”が極めて絶景である理由には、直線の長さに加えて、その高低差の美しさが挙げられる。石が水面を切っていくように段々とバウンドしながら伸びる道。しかもその先は海。まるで空へと続く滑走路のように見えるのだ。


----北海道ならではの直線道路、その究極を探しに行こう。----

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まだ見ぬ絶景をドライブ!
未知の絶景 [ 後 編 ]

ライター 志賀章人(しがあきひと)

「え?」が「お!」になるのがコピーです。
コピーライターとして、核を書くことで、あなたの言葉にならない想いを言葉にします。
京都→香川→大阪→横浜で育ち、大学時代にバックパッカーとしてユーラシア大陸を横断。その後、「TRAVERINGプロジェクト」を立ち上げ、「手ぶらでインド」「スゴイ!が日常!小笠原」など旅を通して見つけたモノゴトを発信中。次なる旅は、夫婦で世界一周!シェアハウス暦8年の経験から、子育てをシェアする未来の暮らしも模索中。
伝えたいことを、伝えたいひとに、伝えられるようになる。そのために、仕事のコピーと、私事の旅を、今日も言葉にし続ける。
「新聞広告クリエーティブコンテスト」「宣伝会議賞」「販促会議賞」など受賞・ファイナリスト多数。

未知の細道とは

「未知の細道」は、未知なるスポットを訪ねて、見て、聞いて、体感して毎月定期的に紹介する旅のレポートです。
テーマは「名人」「伝説」「祭り」「挑戦者」「穴場」の5つ。
様々なジャンルの名人に密着したり、土地にまつわる伝説を追ったり、知られざる祭りに参加して、その様子をお伝えします。
気になるレポートがございましたら、皆さまの目で、耳で、肌で感じに出かけてみてください。
きっと、わくわくどきどきな世界への入り口が待っていると思います。