道の駅「足寄(あしょろ)」に立ち寄ったときのこと。未知なる絶景を探すため、展示してある写真やポストカード、地元のフリーペーパーをひと通り眺めていく。そうして見つけたのが、この強烈なビジュアル。道の駅には観光案内所も併設されているので詳しく聞いてみた。
「“ラワンぶき観賞ほ場”に行けば見れますよ。ラワンぶきが勝手に自生してるだけの場所なので入場料も閉館時間もありません」北海道らしい大らかな回答である。そのあとに「あ、ちょっと待ってください」と呼び止められた。“ラワンぶき”のベストシーズンは6月上旬〜7月上旬で、僕が訪れた8月時点では微妙かもしれない、とのこと。ベストじゃなくてもシーズンには間に合うでしょ、そんな希望的観測は見事に外れることになる。
到着したラワンブキ観賞ほ場では、見るも無惨な光景が広がっていた。大きな葉っぱは虫に食われ放題で気味が悪く、3m級が立ち並ぶという巨大さも萎れてしまっては進撃しそこねた巨人にしか見えない。僕にとっては“未確認絶景”となってしまったが、ぜひ訪れた方は感想を聞かせてほしい。ちなみに日本一巨大化する理由はいまだ解明されていないらしい。
----道の駅には絶景探しのヒントがある。----
ライター 志賀章人(しがあきひと)