未知の細道
未知なる人やスポットを訪ね、見て、聞いて、体感する日本再発見の旅コラム。
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[ 第50回特別企画 ]まだ見ぬ絶景をドライブ! 未知の絶景 [ 後 編 ]

文= 志賀章人
写真= 志賀章人
動画撮影= 株式会社ネクスコ東日本イノベーション&
コミュニケーションズ

未知の細道 No.51 |20 September 2015
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#19せたな町の閉ざされた道

道を選ぶときは、海岸線を通る道を選びたくなる。太古の昔から、その気持ちは変わらないのではないだろうか。日本全国どこへ行っても海岸線に道はある。しかし、函館から日本海側を北上する途中にある“せたな町”を通過するには、これまで内陸を通る国道229号線しか選べなかった。正確には、道道740号線が海岸線に沿って走ってはいたが「未貫通」だったのだ。その工事は困難を極め、現代の技術でも開通が遅れに遅れていた。が、最近になってようやく開通したという。

その道を走ってみると、理由はすぐに察することができる。海、のち絶壁。左手には綺麗な海が広がっているのだが、右手には迫ってくるような壁がある。トンネルもやたらと多く、やたらと長い。きっと崖崩れも多いのだろう。写真のように寸断されて、そのままあきらめてしまったかのような道がいくつもある。その圧倒的な自然を前に行き止まる、その体験は不思議と心を打つのであった。


----人類と自然が対峙した跡に着目せよ。----

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まだ見ぬ絶景をドライブ!
未知の絶景 [ 後 編 ]

ライター 志賀章人(しがあきひと)

「え?」が「お!」になるのがコピーです。
コピーライターとして、核を書くことで、あなたの言葉にならない想いを言葉にします。
京都→香川→大阪→横浜で育ち、大学時代にバックパッカーとしてユーラシア大陸を横断。その後、「TRAVERINGプロジェクト」を立ち上げ、「手ぶらでインド」「スゴイ!が日常!小笠原」など旅を通して見つけたモノゴトを発信中。次なる旅は、夫婦で世界一周!シェアハウス暦8年の経験から、子育てをシェアする未来の暮らしも模索中。
伝えたいことを、伝えたいひとに、伝えられるようになる。そのために、仕事のコピーと、私事の旅を、今日も言葉にし続ける。
「新聞広告クリエーティブコンテスト」「宣伝会議賞」「販促会議賞」など受賞・ファイナリスト多数。

未知の細道とは

「未知の細道」は、未知なるスポットを訪ねて、見て、聞いて、体感して毎月定期的に紹介する旅のレポートです。
テーマは「名人」「伝説」「祭り」「挑戦者」「穴場」の5つ。
様々なジャンルの名人に密着したり、土地にまつわる伝説を追ったり、知られざる祭りに参加して、その様子をお伝えします。
気になるレポートがございましたら、皆さまの目で、耳で、肌で感じに出かけてみてください。
きっと、わくわくどきどきな世界への入り口が待っていると思います。