未知の細道
未知なる人やスポットを訪ね、見て、聞いて、体感する日本再発見の旅コラム。
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[ 第50回特別企画 ]まだ見ぬ絶景をドライブ! 未知の絶景 [ 前 編 ]

文= 志賀章人
写真= 志賀章人
未知の細道 No.50 |10 September 2015
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#05津別峠から見る屈斜路湖の雲海

「“霧の摩周湖”って言うらしいよ」そのときに聞いたのは、夏を中心に年の100日以上が霧に包まれていて、その全貌は滅多に見られないということ。逆に晴れた摩周湖を見ると婚期が遅れるという伝説まであるという。

「それって雲海が見られるってこと?」文脈を無視して僕はそう思った。霧=雲海! 当たらずと言えども遠からず。摩周湖の近くに住むオバちゃんに聞いてみると「雲海? そんなのどこでも見れるわよ」とのこと。ビンゴ! である。凹んだ場所に雲は溜まる。火口の凹地である摩周湖でも雲海は見ることができるのだ。

雲海が発生しやすいのは早朝、ということで、日の出とともに摩周湖へ。展望台を駆け上がると、なんと天晴れ! 底抜けに美しい摩周湖が見えるではないか!……が、見たいのはソコじゃない! ガッカリしながら360°のパノラマを見渡していると、30kmほど離れたお隣の屈斜路湖にドワァーーッと雲海が流れこんでいくのが見える!

「アレ! アレが見たいんですけど!」近くにいた人に声をかけると、「津別峠」に登れば見られるかも、とのアドバイスが。今から行っても間に合わないかもしれない……しかし! 行かない後悔より、行って後悔したほうがマシ! すると……見れました! 撮れました! 摩周湖で見れなくても、屈斜路湖で見られる。ということは確率も2倍!?


----絶景を疑え。アノ場所じゃなくても雲海は見れる。----

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まだ見ぬ絶景をドライブ!
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ライター 志賀章人(しがあきひと)

「え?」が「お!」になるのがコピーです。
コピーライターとして、核を書くことで、あなたの言葉にならない想いを言葉にします。
京都→香川→大阪→横浜で育ち、大学時代にバックパッカーとしてユーラシア大陸を横断。その後、「TRAVERINGプロジェクト」を立ち上げ、「手ぶらでインド」「スゴイ!が日常!小笠原」など旅を通して見つけたモノゴトを発信中。次なる旅は、夫婦で世界一周!シェアハウス暦8年の経験から、子育てをシェアする未来の暮らしも模索中。
伝えたいことを、伝えたいひとに、伝えられるようになる。そのために、仕事のコピーと、私事の旅を、今日も言葉にし続ける。
「新聞広告クリエーティブコンテスト」「宣伝会議賞」「販促会議賞」など受賞・ファイナリスト多数。

未知の細道とは

「未知の細道」は、未知なるスポットを訪ねて、見て、聞いて、体感して毎月定期的に紹介する旅のレポートです。
テーマは「名人」「伝説」「祭り」「挑戦者」「穴場」の5つ。
様々なジャンルの名人に密着したり、土地にまつわる伝説を追ったり、知られざる祭りに参加して、その様子をお伝えします。
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