北へ、北へ。稚内へと続く国道232号線(通称オロロンライン)を北上する。北海道は広大で、天気も変わりやすいので、その日どこまで走れるかは、その日になってみないとわからない。僕はといえばその日、初山別(しょさんべつ)にあるキャンプ場で羽を休めることにした。
ドライブで旅する人が多い北海道にはキャンプ場がやたらと多い。しかし、“コンビニ”と“温泉”がすぐ近くにあるキャンプ場となると数が限られてくる。冷えたビールが飲める、風呂に入ってすぐ眠れる。理由はそれに尽きるが、車で寝るにもテントを張るにも、快適な夜になるかはそこで決まる。その証拠に、条件を満たしている「みさき台公園キャンプ場」には多くの旅人が集まってくる。ドライブ疲れをお湯で流して、寝床を見つけた安心感とともに旅仲間と乾杯する。そうして眺める夕日は、どんな場所でも絶景なのだ。
----キャンプ場で眺める夕日は、たいてい絶景。----
ライター 志賀章人(しがあきひと)