未知の細道
未知なる人やスポットを訪ね、見て、聞いて、体感する日本再発見の旅コラム。
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[ 第50回特別企画 ]まだ見ぬ絶景をドライブ! 未知の絶景 [ 前 編 ]

文= 志賀章人
写真= 志賀章人
未知の細道 No.50 |10 September 2015
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#02青い池だけじゃない。滝まで青い「しろひげの滝」

……写真で見た通りだなぁ。あの「青い池」をこの目で見たとき、僕はそう感じてしまった。試しにカメラで撮ってみると、見たことがあるような写真が綺麗に撮れた。誰が撮ってもスマホで撮っても絶景になる。それは「絶景」と言える場所の条件かもしれない。でも、プロのカメラマンがプロの機材を使ってベストな天候の日に撮った1枚が、画像検索でいつでもチェックできる今、あらためてお手本をなぞるような写真を撮る意味も虚しく思えてくる。

青い池はなぜ青いのか。調べてみると、特殊な地下水と美瑛川が“混じりあう地点”で微粒子が発生、その微粒子が太陽光の青色を強く反射するため、という説が有力らしい。驚かされたのはその後だ。なんと、その“混じりあう地点”を見ることができる場所があるという。それが、青い池から3kmほど上流にある「しろひげの滝」。滝ではあるものの、流れ出ているのは地下水。行ってみると、なるほど白髭のように見えるのだが、注目すべきはその着水地点。たしかに青い! この水が青い池へと続いている、その事実こそが未知。青い池より青い滝、その光景が絶景に感じられたのだった。


----絶景のルーツをたどれ。するともう一つの絶景がある。----

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まだ見ぬ絶景をドライブ!
未知の絶景 [ 前 編 ]

ライター 志賀章人(しがあきひと)

「え?」が「お!」になるのがコピーです。
コピーライターとして、核を書くことで、あなたの言葉にならない想いを言葉にします。
京都→香川→大阪→横浜で育ち、大学時代にバックパッカーとしてユーラシア大陸を横断。その後、「TRAVERINGプロジェクト」を立ち上げ、「手ぶらでインド」「スゴイ!が日常!小笠原」など旅を通して見つけたモノゴトを発信中。次なる旅は、夫婦で世界一周!シェアハウス暦8年の経験から、子育てをシェアする未来の暮らしも模索中。
伝えたいことを、伝えたいひとに、伝えられるようになる。そのために、仕事のコピーと、私事の旅を、今日も言葉にし続ける。
「新聞広告クリエーティブコンテスト」「宣伝会議賞」「販促会議賞」など受賞・ファイナリスト多数。

未知の細道とは

「未知の細道」は、未知なるスポットを訪ねて、見て、聞いて、体感して毎月定期的に紹介する旅のレポートです。
テーマは「名人」「伝説」「祭り」「挑戦者」「穴場」の5つ。
様々なジャンルの名人に密着したり、土地にまつわる伝説を追ったり、知られざる祭りに参加して、その様子をお伝えします。
気になるレポートがございましたら、皆さまの目で、耳で、肌で感じに出かけてみてください。
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