未知の細道
未知なる人やスポットを訪ね、見て、聞いて、体感する日本再発見の旅コラム。
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[ 第50回特別企画 ]まだ見ぬ絶景をドライブ! 未知の絶景 [ 前 編 ]

文= 志賀章人
写真= 志賀章人
未知の細道 No.50 |10 September 2015
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#03旭川空港の外周で見つけた「名もなき丘」

「未知の絶景を探すなら、舗装されていない道を行くしかないんじゃない?」とあるチャリダーさんから言われた言葉。その通りだと思った。誰も足を踏み入れない山奥には、誰も知らない絶景があるのだろう。しかし、もう少し簡単に誰もがドライブで行けるような絶景はないのだろうか。

美瑛から旭川へと向かっていたときのこと。信号待ちをしていると、突然、頭上間近に飛行機が迫ってきた。思わず視線で追いかけると、その先に旭川空港が見えた。空港といえば、そのテリトリーに入った瞬間に空気が変わるような、たとえば人工的かつ広大な土地にまっすぐ高速道路が伸びているような、決められた型があるように思っていたのだが、そこは違った。ごく普通の田舎町の、ごく普通の通りにある感じなのだ。 脇道に入っていくと、空港の外周に沿ってドライブできる通りがある。ターミナルの真正面で止まって、しばらく空港を眺めていたが、背後に舗装されていない小さな坂道があることに気づいた。10mほどのその丘を徒歩で登ると、ちょうど丘からひょっこりと顔を出すような格好になる。そのとき見えた世界が、まるで人形劇。田んぼできた緑の地平線をトコトコと車が駆け抜けていくのでありました。


----道なき道を行け。そこに名もなき絶景はある。----

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まだ見ぬ絶景をドライブ!
未知の絶景 [ 前 編 ]

ライター 志賀章人(しがあきひと)

「え?」が「お!」になるのがコピーです。
コピーライターとして、核を書くことで、あなたの言葉にならない想いを言葉にします。
京都→香川→大阪→横浜で育ち、大学時代にバックパッカーとしてユーラシア大陸を横断。その後、「TRAVERINGプロジェクト」を立ち上げ、「手ぶらでインド」「スゴイ!が日常!小笠原」など旅を通して見つけたモノゴトを発信中。次なる旅は、夫婦で世界一周!シェアハウス暦8年の経験から、子育てをシェアする未来の暮らしも模索中。
伝えたいことを、伝えたいひとに、伝えられるようになる。そのために、仕事のコピーと、私事の旅を、今日も言葉にし続ける。
「新聞広告クリエーティブコンテスト」「宣伝会議賞」「販促会議賞」など受賞・ファイナリスト多数。

未知の細道とは

「未知の細道」は、未知なるスポットを訪ねて、見て、聞いて、体感して毎月定期的に紹介する旅のレポートです。
テーマは「名人」「伝説」「祭り」「挑戦者」「穴場」の5つ。
様々なジャンルの名人に密着したり、土地にまつわる伝説を追ったり、知られざる祭りに参加して、その様子をお伝えします。
気になるレポートがございましたら、皆さまの目で、耳で、肌で感じに出かけてみてください。
きっと、わくわくどきどきな世界への入り口が待っていると思います。