北海道の海は碧い。青よりも濃く、蒼よりも澄んでいる。なんとなく灰色を想像していた僕にとって、それだけでも未知であり、驚きだった。現地の人にはサーファーも多く、冬でも羽毛のようなウエットスーツを着て波に乗るそうだ。その人が言うには、北海道のサーファーで夏しか海に出ない人は“陵サーファー扱いされる”という(ほんとか?)。
その碧の美しさはドライブでも簡単に味わえる。たとえば、札幌から小樽までは約40km。東京から横浜ぐらいの距離で、関係性もよく似ている気がするのだが、札幌から続く都市渋滞を抜けるころ、国道沿いの「朝里」付近でこの絶景。今すぐ鳥になって飛び立ってしまいたい、そんな気持ちになるはずだ。
----海岸沿いのドライブは決して期待を裏切らない。----
ライター 志賀章人(しがあきひと)