さすが、評判の食堂だなと思いながら新井さんに話を聞き始めていきなり驚いたのは、安兵衛が「だいたい創業100年」ということ。だいたいという曖昧なところは置いておいて(笑)、いわゆる町の大衆食堂で創業100年ということは、地元の人に愛されてきたんだなとわかるよね。
もうひとつビックリさせられたのは、安兵衛という純和風の名前からは想像もつかないけれど、本格的なフランス料理も注文できること! もともとフレンチのシェフをしていた渉さんが、地元に戻って安兵衛にフレンチを導入したそうで、地元の名士の方々が安兵衛まで高級車を乗り付けてフレンチを食べにくるんだとか。そりゃ、グラタンも美味しいに決まってるわ!
でも、そんな驚きは序の口に過ぎなかった。下仁田で生まれ育った新井さんならではの下仁田トークに、僕は「ええ!」「マジっすか!」を連発してしまったのである。
川内イオ