——その大変な状態から、どのように復旧していったのでしょうか?
「これまでに、ボランティアさんが全国から7,000人も来てくれました。2013年に、12年に1度の巳歳御縁年大祭があって、それまでに壊れたところを修理しようということで、人海戦術でセメント、砕石、砂、木材を山の頂上まで人力で持ってあがって。8月からまた工事が始まって、参道が直ればだいぶ回復しますね。あとは船の待合所が6月30日に完成予定だったんですけど、だいぶ遅れて11月いっぱいぐらいになりそうです。待合所ができれば1日1便、定期便が出ると思います。離島だから海が荒れたり、いろいろな問題起きるけど、少しずつ良くなってきていますよ」
——金華山と黄金山神社は、たくさんの人に支えられているんですね。
「皆さん、氏子みたいな想いでやってくれています。神輿も、震災の年はできなかったけど、地域の方々が次の年からやろうよと言ってくれて、復活できました。金華山を心の支えにしてくれている方も多いんです。金華山は、牡鹿半島の観光の要で、復活しないと地域にも貢献できない。震災後は、参拝客もそれまでの半分ぐらいに減りましたが、私たちも頑張ってやっていこうと思っています」
西村さんと話を聞いて、改めて感じた。
ここは神聖な場所なのだ。
川内イオ