未知の細道
未知なる人やスポットを訪ね、見て、聞いて、体感する日本再発見の旅コラム。
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投げて、祈って、抱きしめて!

神の島・金華山で金運開運奮闘記!

文= 川内イオ
写真= 川内イオ
未知の細道 No.72 |10 August 2016
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#4男一匹パワースポットツアーに参加

女川港から船に乗り、片道30分ほどで金華山へ(※運航スケジュールは要確認)

 金華山へのアクセスには、注意が必要だ。東日本大震災以前は、宮城県石巻市の鮎川港と女川港から1日に複数の定期便が出ていたのだけど、宮城県の沿岸地域、そして金華山でもいまだに震災からの復旧作業が続く現在、鮎川港、女川港ともに定期便は日曜日に1便しか出ていない。ほかの曜日に島に渡りたい場合、船をチャーターするしかないというのが現状だ。
 ただし、女川港からは不定期ながらも土曜に臨時便が出ていて(往復3,100円)、この船に乗れば土曜に1泊して日曜の便で帰ることができる。僕はこの方法で現地に向かった。

 女川港からの臨時便には、「金華山パワースポットめぐり」というオプションがついている。地元のガイドさんから金華山と黄金山神社の話を聞けるのなら、それに越したことはない。男一人でパワースポットツアーに参加することに若干の照れを感じつつ、事前に申し込んだ。
 これが大正解! ガイドも務める船長さんのトークが面白い! 船が出てからパワースポット巡りが終わるまで、まるで本職のツアーガイドのように、金華山の歴史、東日本大震災の体験談、実際に金運アップした人の話などなどを流ちょうに解説してくれた。

パワースポットツアーの参加者。この日は20人弱いた
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未知の細道 No.72

川内イオ

1979年生まれ、千葉県出身。広告代理店勤務を経て2003年よりフリーライターに。
スポーツノンフィクション誌の企画で2006年1月より5ヵ月間、豪州、中南米、欧州の9カ国を周り、世界のサッカーシーンをレポート。
ドイツW杯取材を経て、2006年9月にバルセロナに移住した。移住後はスペインサッカーを中心に取材し各種媒体に寄稿。
2010年夏に完全帰国し、デジタルサッカー誌編集部、ビジネス誌編集部を経て、現在フリーランスのエディター&ライターとして、スポーツ、旅、ビジネスの分野で幅広く活動中。
著書に『サッカー馬鹿、海を渡る~リーガエスパニョーラで働く日本人』(水曜社)。

未知の細道とは

「未知の細道」は、未知なるスポットを訪ねて、見て、聞いて、体感して毎月定期的に紹介する旅のレポートです。
テーマは「名人」「伝説」「祭り」「挑戦者」「穴場」の5つ。
様々なジャンルの名人に密着したり、土地にまつわる伝説を追ったり、知られざる祭りに参加して、その様子をお伝えします。
気になるレポートがございましたら、皆さまの目で、耳で、肌で感じに出かけてみてください。
きっと、わくわくどきどきな世界への入り口が待っていると思います。