その情報を目にしたのは、偶然だった。ある日、ツイッターをぼんやりと眺めていたら「青森県南部町は、平成24年9月に鍋条例を制定。家族や仲間のコミュニケーションを深めるために、毎月22日に鍋を食べるように推奨」という内容のツイートがあったのだ。
何これ? 気になる!
検索してみると、すぐに南部町のホームページが引っかかった。鍋条例制定の目的について「笑顔あふれる家庭となり子どもの健全育成及び仲間意識を醸成し、町の活性化に寄与する」と大真面目に記してあるのだが、なぜ22日なのかという説明を読んで脱力した。
「毎月22日(フーフー言いながら食べることの語呂合わせ)を【鍋の日】と定める」
――「さて、鍋条例の件ですが、ここは皆さん、お鍋をフーフーということで、22日でいかがしょう?」「さすが南部町のダジャレ王の○○さん、今日もキレッキレですな!」「よ! 鍋奉行!」「それじゃ早速、今夜、フーフーしますか!」「いやいや、君と夫婦になるのはごめんだな。フーフーだけに!」「こりゃ、ちくわ一本取られました!」――なんてやり取りが町議会であったのではないかと妄想して、勝手に親近感がわいた。
そして、ふと思った。
鍋条例が定められたのは、2012年。3年経ったいまも、住民は鍋の日に鍋を囲んでいるのだろうか? もしそうなら、僕も混ぜてほしい。南部町の活性化に貢献したい!
未知の細道の旅に出かけよう!
南部町(2日間)
予算の目安 2万円~
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川内イオ