未知の細道
未知なる人やスポットを訪ね、見て、聞いて、体感する日本再発見の旅コラム。
58

“究極で幻の珍味”を求めて三千海里!? 「海のギャング」を味わう
気仙沼の旅


宮城県気仙沼

宮城県の気仙沼には「幻」「究極」「現地でしか食べられない」と言われる珍味がある。
名前は「モウカの星」。巨人の星に似た響きの言葉に惹かれて、気仙沼に向かった。
初めて訪れる気仙沼は、美味しい「海のギャング」で溢れていた。

文= 川内イオ
写真= 川内イオ
未知の細道 No.58 |10 January 2016
  • 名人
  • 伝説
  • 挑戦者
  • 穴場
宮城県

最寄りのICから東北自動車道「若柳金成IC」を下車

東北自動車道「若柳金成IC」までを検索

最寄りのICから東北自動車道「若柳金成IC」を下車

東北自動車道「若柳金成IC」までを検索

#1ただ珍味を食べたくて気仙沼へ

「モウカの星」。
 たまたまインターネットの海を漂っていてこの名前を目にした時、思い浮かべたのはもちろん、「巨人の星」だった。妙にカッコいい名前だけど、珍味と書いてある。
 検索してみて、「え!」と驚いた。
 モウカの星とは、サメの心臓! モウカザメというサメの心臓のことを指すらしい。僕が見たいくつかのサイトには「気仙沼・幻の珍味」「産地でしか食べられない珍味!」「気仙沼の究極珍味」と書かれていた。

 幻で、究極で、現地でしか食べられない珍味。それはどんなものなのか?

 三度の飯より好きなものがない僕は、直感した。
 食べてみたい。気仙沼に行くしかない!
 前日、青森で地元の方と鍋を囲んでいた僕は、八戸から電車に乗り、盛岡、一関で乗り換え、約4時間かけて気仙沼に着いた。


このエントリーをはてなブックマークに追加


未知の細道 No.58

川内イオ

1979年生まれ、千葉県出身。広告代理店勤務を経て2003年よりフリーライターに。
スポーツノンフィクション誌の企画で2006年1月より5ヵ月間、豪州、中南米、欧州の9カ国を周り、世界のサッカーシーンをレポート。
ドイツW杯取材を経て、2006年9月にバルセロナに移住した。移住後はスペインサッカーを中心に取材し各種媒体に寄稿。
2010年夏に完全帰国し、デジタルサッカー誌編集部、ビジネス誌編集部を経て、現在フリーランスのエディター&ライターとして、スポーツ、旅、ビジネスの分野で幅広く活動中。
著書に『サッカー馬鹿、海を渡る~リーガエスパニョーラで働く日本人』(水曜社)。

未知の細道とは

「未知の細道」は、未知なるスポットを訪ねて、見て、聞いて、体感して毎月定期的に紹介する旅のレポートです。
テーマは「名人」「伝説」「祭り」「挑戦者」「穴場」の5つ。
様々なジャンルの名人に密着したり、土地にまつわる伝説を追ったり、知られざる祭りに参加して、その様子をお伝えします。
気になるレポートがございましたら、皆さまの目で、耳で、肌で感じに出かけてみてください。
きっと、わくわくどきどきな世界への入り口が待っていると思います。