チェックアウト後、まずは前日空振りだった「お魚いちば」に。売り場に直行すると、ありました、モウカの星! 見た目もプリップリで鮮度が伝わってくる。自宅用とお土産用に2つ購入した。
その後、朝、市場からいったん引き揚げる時に見つけて、「市場も近いし、シャークミュージアムに併設されてる店だし、ここならモウカの星もあるだろう」と目を付けていた「いちば寿司」へ行くと、予感的中! 着席するなりモウカの星を注文して、現地でしか食べられない幻で究極の珍味ついに実食! 数時間前に市場で見た心臓だと思うと親近感がわいてくる。酢味噌につけて、いただきます!
見た目は真っ赤だけど、生臭さは全くなし。コリコリと歯ごたえがあって、食感はレバ刺し、あるいはハツの刺身のようだけど、味はもっとあっさりしていて、口に含むとフワッと風味が広がる。僕はレバ刺しやハツ刺しが特に好物ではないけど、これは美味い!
モウカの星に出会えてテンションが上がった僕は、調子に乗ってフカヒレ寿司、フカの生ハム寿司も注文。どちらも初体験だったけど、これがまた上品な味なんです!
シャークミュージアム併設の寿司屋でサメの心臓、ヒレ、肉を食べて、サメ三昧の僕は、お腹いっぱいの大満足で帰路に就いた。時間がなくて断念したけど、今度はサメ肉バーガーを食べたい。
これまでは、なんとなく悪役的なイメージしかなかったサメだけど、これからはサメを見たら気仙沼を思い出して「……美味そう」と思ってしまうだろう。
ちなみに、フカヒレ、シャークミュージアム、モウカの星などなど、全力でサメをアピールしているように見える気仙沼の観光キャラクターが、なぜホヤをモチーフにした「海の子 ホヤぼーや」なのかは謎だ。海のギャングとも称されるサメだけにもしかしたらイメージ低下を気にしているのかもしれないけど、気仙沼はサメの水揚げ日本一で、なおかつこんなに種類豊富で美味しいサメ料理がある!しかも、調べてみたらふか肉は牛,豚,鶏肉と比べて低カロリー・高たんぱくで必須アミノ酸をバランスよく含み、DHA、コラーゲンも豊富!
こういうことは日本の多くの人にまだ知られていないのだから、もっとアピールしなきゃもったいない! そう思うのは、サメ珍味を満喫した僕だけではないだろう。
川内イオ