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第十回北海道の四季フォトコンテスト結果発表
テーマ
1、「高速道路のある風景」部門
“NEXCO東日本北海道支社が管理する高速道路やSA・PAが風景の一部となっている写真”、”私の高速道路、SA・PAの楽しみ”
2、「北海道の四季」部門
“春夏秋冬それぞれの北海道らしさを感じる写真”
募集期間
2019年2月1日(金)~5月12日(日)
(2015年1月1日以降に撮影したものに限ります)
全国各地の北海道を愛する写真家の皆さまから過去最多の1023点もののご応募をいただきました。
ご応募いただきましたみなさま、誠にありがとうございました。
厳正な審査の結果、下記のとおり、13点の入賞作品を決定しました。
入賞者のみなさま、おめでとうございます。
講評
【審査員 北海道教育大学 芸術・スポーツ文化学科 映像研究室 教授 伊藤 隆介】
「北海道の四季フォトコンテスト」も開始から第10回を迎えました。今回は過去最多、1023点もの応募作品をいただきました。作品レベルも過去最高であったと言えます。10年間のコンテストでは、写真技術の展開やその時々の流行が垣間見えます。当初はフィルムによる応募作が多く、デジタル写真の解像度もそれに及びませんでした。やがて、オートフォーカスや自動露出をめぐる精度も向上し、アマチュアにとっての難問も解決しました。ここ数年は被写界深度(いわゆるボケ味)や長時間露光といった、表現上の工夫のレベルが上がっています。
今回のコンテストの大きな特徴は、RAW現像や、画像処理ソフトといった加工技術の普及により、作品の色彩や光などをドラマティックに強調した作品が多く見受けられたことです。被写体に対しての私たちの主観(感じ方)の違いと同様に、写真作品もどこからどこまでが現実の風景に則した「記録」であり、どこからが「演出」、さらには「創作」なのかということは、なかなか線が引きづらいものになってきました。ある意味では不自然に見えない限り、あるいはコンテストの意図に沿っている限りは「結果オーライ」とも言えますが、一方で、処理を行えるがゆえの均一性というのも浮かび上がってきています。つまり、誰が、どんなロケーションで撮影しても、同じような処理を行うために、結果的には既視感のある作品、厳しく言えば既存の(例えば、プロによる)作品のスタイルの「模倣」に見えてしまうということです。
- その中でも「表現力のある作品」、いわゆる「強い作品」とは、作者の観察眼、シャッターチャンスを逃さないといった、「発見力」につきるというのが審査の実感でした。応募数の増加の中でも、富良野や美瑛の花畑、農地や地平線といった美しい風景、白金の青い池、上士幌町のメガネ橋など、いわゆる名勝を撮影した作品は多く、さらに腕自慢の力作が寄せられています。結果として同じテーマ同士の競争は激しくなりますが、一方で無名の、あるいは日常的な風景から四季感や美を発見した作品の驚きや喜びは、際立った表現として映りました。「北海道の四季」部門の最優秀賞、江川孝さんの「夜明けの落合ダム」は、季節感の表現はもちろん、自然の持つ神秘的な造形を切り取るのに成功しています。一枚の構図の中には、山々のコントラストに横たわる空間感、大気の流れ、水のかすかな動き、様々な要素が凝縮されています。それと競った作品が、秋賞を受賞した加藤寛満さんの「硫黄山咆哮」です。北海道の大地に秘められたエネルギーを、岩の荒々しい質感と、逆光の白い湯気のコントラストで描き切った傑作だと思います。
- 共感の力という観点では、冬賞の木目田武さんの「瞬光」は、冬の厳しい摩周湖にさしたつかの間の光のもと、春を待ち、耐える樹木に北海道民の心情が反映されるような作品です。佳作の「朝もやの中で」(松本雅彦さん)は樽前サービスエリアをモチーフとした作品で、早朝の空気感や静寂さ、休憩の駐車場でほっとする感覚が呼び起こされる作品でした。
- もちろん有名な景勝地をモチーフとした作品であっても、夏賞を受賞した小野悟さんの「雲流る」(美瑛町)は、絵はがきのような静的な美しさには満足せず、陽光や雲などが作り出す光の造形、いわば季節の持つ移ろいを捉えた作品と言えます。佳作の佐藤恵美子さんの「神秘の滝」(知床西海岸)、谷本惠さんの「初雪粧う」(オコタンペ湖)、穂刈正昭さんの「逆さ羊蹄」(羊蹄山)も同様に、「作者ならでは」の一瞬を見事にすくい取っています。
- 「高速道路のある風景」部門にも秀作、良作が寄せられました。入賞した3点は、季節は違えども「夕方の光」を素材にした、叙情感のある作品でした。最優秀賞は「夕暮れを横切って」(久野穣さん)、優秀賞は「燃える夕陽に照らされる」(野呂圭一さん)で、共に高速道路と周囲の地域・地形との造形的な関係に着目している点が今までにはなく新鮮でした。澤木武司さんの「撮るよー」は、スポーツで言えば「技あり」の印象で、有珠山サービスエリアを舞台に必要最小限の要素で、家族の団欒、子どもたちの爛漫さ、そして自動車による旅の楽しさそのものを表現した作品といえます。「高速道路」という一見難しそうなテーマ部門でありながら、ますます表現の可能性が示された応募作品の数々でした。「北海道の四季」部門で力作を応募してくださる多くの皆さんにもぜひ挑戦していただきたい、また、その甲斐のある部門だと思います。
次回もまた、北海道の自然や人々の暮らしをモチーフとして、季節と旅をめぐる新たな視点の作品を期待します。
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