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第四回秋冬北海道の四季フォトコンテスト結果発表
テーマ
1.「私が写すハイウェイ」部門
“北海道の高速道路やSA・PA(サービスエリア・パーキングエリア)、北海道ハイウェイガーデンを写した 四季を感じる写真"(高速道路やSA・PAから見える風景も対象とします)
2.「つながる幸せ」部門
“北海道をドライブ旅行したときの思い出が詰まった、「絆(つながる)」を感じる人物の入った写真"
※個人が完全に特定できる写真については、本人の承諾を得た上でご応募ください。
3.「私が写す北海道」部門
“北海道の四季を感じる写真"
募集期間
平成24年10月1日(月)~平成25年3月31日(日)
全国各地の109名の方から、応募総数376点もの多くのご応募をいただきました。
ご応募いただきましたみなさま、誠にありがとうございました。
厳正な審査の結果、下記のとおり、18点の入賞作品を決定しました。
入賞者のみなさま、おめでとうございます。
講評
【審査員】北海道教育大学 芸術課程美術コース 教授 伊藤 隆介
社会情勢や景気を反映してか、今回の「北海道の四季コンテスト」では、北海道外からの応募はやや減少しましたが、応募数、受賞者共に道民(北海道在住者)が健闘した内容となりました。
また、すでに「常連」と呼んで差し支えない方々の活躍が充実したコンテストでした。開始当初には、それまでに撮りためた力作を選んでの応募も見受けられましたが、現在は「四季フォトコンテスト」のために、毎回、趣向を凝らした新作が多い印象です。初期には風景写真の「類型」をなぞった上手さが目立ったとすると、現在は「北海道の季節」をいかに「自分風」に切りとるかという、新たな趣向や工夫があふれています。お一人で様々な力作・良作を応募くださる方もあり、そこから候補作を絞るのは忍びない気持ちになるほどです。さらに、初々しい感動を画面に定着されるビギナー、ライブ感覚の楽しい家族フォトが加わり、まさにうれしい悲鳴の審査でした。
「私が写すハイウェイ」部門は、その「趣向」を凝らした作品が入賞しました。最優秀賞の田村謙次さん、優秀賞の佐々木郁太郎さん共に、長時間露光の撮影機能を駆使し、テールランプなどの微少な人工光を、叙情性や躍動感に変換しています。この部門では、ハイウェイという撮り様によっては殺風景ともなりがちな人工物と、季節感を表現する自然とのマッチングが苦労される点だと思います。風景の中に、脇役として道路や自動車を織り込むことに腐心される傾向がありますが、優秀賞の「秋爽(紅葉と赤い橋)」(橋本繁樹さん)は、高速道路の持つたくましさを、避けずに描写した作品で、意欲的かつ新鮮でした。
「つながる幸せ」部門は、アマチュアらしい楽しいスナップ写真の多い部門ですが、今回は人々の佇まいを風景の中に入れ込んだ、「作品」らしい受賞作が多かったのが特徴です。孫と祖父母、親子、恋人たちなど、「つながり」というテーマが前面に出た、ドラマチックな作品が選ばれました。この部門で残念なことは、人物を被写体とした魅力的な作品が、風景が主体となる「私が写す北海道」部門に投稿されており、テーマとのミスマッチで入賞を逃す場合があることです。応募の際には、ぜひ各部門とのマッチングに注意して下さい。 「私が写す北海道」部門、および部門共通の「四季フォト」賞は、今回も接戦で、選考は難航しました。前述の通り、今回は北海道内からの応募の割合が多く、結果を見れば「四季フォト賞」を受賞した5作品はすべて道内からの応募でした。しかし、その質はいつもながら高く、特に冬の主題にした作品に「道民らしさ」が際立ちました。樹氷、風紋などの雪をめぐる諸相、冬の静寂さなどを感受性豊かに表現している作品で、どれも長い冬を過ごす北海道民の日常感覚の観察眼が光りました。
北海道の広大さゆえに、ともすると横に間延びしがちな構図の中で、前景・背景を意識した、遠近感のある作品も生きました。「私が写す北海道」賞を受賞した丁澤賢治さんの作品は、単調になりがちなスキー場での撮影にも関わらず、手前に配した人物(とタイトル)が構図にドラマ性を与えています。「四季フォト賞」の前川えみさんの作品も、クローズアップでとらえたどんぐりと、奥の落ち葉の「ボケ味」だけで、見事に季節感を表現できた恒例と言えます。惜しくも選外となったものの、動物をクローズアップでねらった作品にも可愛らしく、魅力的なものが多かったこともあげておきます。
現在募集中の第5回では、「私のドライブ」部門が新設されました。大人気である「私の写す北海道」部門に加え、「教えたくなるような風景」「とっておきの風景」をテーマとした応募部門です。新たな、あなただけの視点、趣向を楽しみにしています。
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