法令違反車両から高速道路を守る「車限隊」とは?(ドライブまめ知識)

各ICの入り口に提示している注意看板
高速道路は一定の規格で作られているため、どんな車両でも自由に通行できるわけではありません。
道路構造物を守り、交通の危険を防止するため、自由に道路を通行できる車両の規格(幅、長さ、高さ、重さ等)の限度値(一般的制限値)が道路法の政令“車両制限令”により定められています。
また、車両構造又は積載物が特殊であるためやむを得ず一般的限度値を超過してしまう場合は、事前に道路管理者に申請を行い、特殊車両通行許可を取得する必要があります。
しかしながら、こういった法令に違反した状態で道路を通行している車両がいるのが現状です。
高速道路の守人「車限隊(しゃげんたい)」とは!?

NEXCO東日本では、法令違反車両から高速道路を守るため、主に車両制限令違反車両と荷崩れ・積荷を落下させる恐れがある積載不適当車両に対して取締を行う車両制限令等違反取締隊通称“車限隊(しゃげんたい)”を編成し、昼夜問わず取締業務を行っています。

法令違反の疑いがある車両を誘導する隊員
取締は、主に料金所入口部で実施し、料金所近くで監視している隊員がトラック等の貨物部分のタイヤの沈み加減や他車との走行スピードの違い、さらには近づいてくる際のエンジン音の違いによって車両制限令違反の疑いのある車両を瞬時に見分け、料金ブース付近にいる隊員が当該車両を取締スペースに誘導し、車両総重量・寸法の計測、特殊車両通行許可証の携行状況と内容確認を行います。調査の結果、法令違反が判明した場合には、道路法に基づく「措置命令書」をドライバーに交付し、Uターンや次のインターチェンジでの流出を命じて、高速道路から退出してもらいます。取締への協力や違反内容の説明等に時間がかかる場合もありますが、多くのドライバーの安全と道路を守るため、「車限隊」は“違反車両ゼロ”を目指して、取締業務にあたっています。
総重量68tオーバーも!? 違反車両の実態

積荷が落下寸前の”積載不適当車両”
2010年度に関東支社管内の取締で検問した約5,800台のうち、車両制限令違反で措置命令されたのは約1,800台に上り、その約半数は違反車両「総重量違反」でした。過去には総重量93tの車両が68t超過(一般的制限値25t)で車両制限令違反の措置命令を受けたという事例もありました。
また、積荷を落下するおそれのある“積載不適当車両”の指導取締も行っており、落下物による事故等を未然に防ぐよう努めています。
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