長野県長野市
訪れたのは善光寺門前エリア。
ただし主役はお寺ではなく裏通り。
数年前まで空き家の多い町だったのが、
若い職人の小さなお店が点在する町に一変。
なぜ空き家が? なぜ若者たちが?
自分のお店を持って、好きな物作りをして生きる。
そんな夢を叶えた職人たちの群像劇。
上信越自動車道「長野IC」を下車、善光寺へ(約30分)
上信越自動車道「長野IC」を下車、善光寺へ(約30分)
JR長野駅から徒歩30分の距離にある善光寺。
観光地として有名なお寺で、中央通りにはお土産屋が立ち並び、長野県で随一の賑わいがあります。しかし、一本でも裏道に入ると空き家が点々……。高齢化が進んで人口も減り、人通りはあまりありませんでした。
そんな裏通りが、ここ数年で一変。
次々と職人たちが移住して、小さなお店をオープンさせているという。その数なんと60店。数々の専門店に加えて、飲食店、雑貨屋、ゲストハウス、シェアハウスやIT企業まで。しかも、売られている物のほとんどが一店物で一点物。職人といっても30代のクリエイターが多く、若々しいセンスと活気にあふれているらしいのです。
なぜこの町に移住者が増えているのか? なぜそれが若い職人たちなのか?
「自分のお店を持って、好きなものづくりをして生きていけたら幸せだなぁ」そんな甘い夢を妄想しながら善光寺門前エリアに到着した僕は、参拝もそこそこに、さっそく裏通りを歩いてみました。
最初に手にしたのは、写真の「古き良き未来地図」。善光寺門前エリアの小さなお店をまとめたガイドブックで、なんと100円。なんともワクワクするお値段。このあたりのお店ではたいてい置いてあるそうです。
まずは布団屋だった空き家が、革小物のお店に生まれ変わったという気になるお店に行ってみました。
ライター 志賀章人(しがあきひと)