未知の細道
未知なる人やスポットを訪ね、見て、聞いて、体感する日本再発見の旅コラム。
274

岩手県盛岡市

盛岡市の中心街から少し離れた場所に、「Nagasawa COFFEE(ナガサワコーヒー)」はある。店主の長澤一浩さんは2019年、世界的なコーヒーメディア「SPRUDGE(スプラッジ)」が選ぶ「コーヒーの仕事を通じて世界を変えている20人」に日本人で唯一選ばれ、さらに2023年、ニューヨーク・タイムズでも紹介された。私は、世界が注目するコーヒー店に興味を抱き、雪が積もる盛岡に向かった。

文= 白石果林
写真= 白石果林
未知の細道 No.274 |10 February 2025
  • 名人
  • 伝説
  • 挑戦者
  • 穴場
岩手県盛岡市

最寄りのICから【E4】東北自動車道「盛岡IC」を下車

【E4】東北自動車道「盛岡IC」までを検索

最寄りのICから【E4】東北自動車道「盛岡IC」を下車

【E4】東北自動車道「盛岡IC」までを検索

#1外国人客が毎日訪れる盛岡のコーヒー店

盛岡駅から徒歩20分。住宅街にそっと佇む「Nagasawa COFFEE」は、平日にもかかわらずほぼ満席だった。私が訪れた日はテレビ番組の取材も入っていたようで、撮影クルーがコーヒーのインサートカットをじっくりと撮っていた。

おしゃれな店の雰囲気から、若い人が多いのかなと想像していたが、訪れる人の年齢層は幅広い。コーヒー生豆の仕入れ、焙煎、抽出、提供までを手がける同店には、豆だけを求めて立ち寄る人も多かった。

店内に足を踏み入れた瞬間、コーヒーの芳ばしい香りに包まれる

外国人の客も毎日のように訪れるそうだ。盛岡の中心街から離れたこの場所に、毎日何組もの外国人客が足を運ぶというのだから、その人気がうかがえる。

「ここはふらっと立ち寄れるような場所じゃないから、目的地として来てくれているのだと思います。ありがたいですね」

店主の長澤一浩さん(57)はそう言って柔らかな笑顔を見せる。店をオープンした2012年、「客がゼロの日も多かった」という同店のコーヒーは、いかにして世界へとはばたいていったのだろう?

店主の長澤一浩さん

未知の細道のに出かけよう!

こんな旅プランはいかが?

世界から注目される盛岡の小さなコーヒー店の軌跡

最寄りのICから【E4】東北自動車道「盛岡IC」を下車
1日目
まずは「NAGASAWA COFFEE」へ。浅煎りから深煎り、カフェラテ、エスプレッソなど、ラインナップが充実したメニューのなかからお気に入りの飲み物を見つけよう。スイーツセットを注文して、広々とした店内でゆったり過ごすものおすすめ。その後は、「盛岡城跡公園」を散歩して、盛岡の自然や歴史を楽しむ。
NAGASAWA COFFEE
盛岡城跡公園
2日目
ニューヨーク・タイムズの「2023年に行くべき52カ所」に選ばれた盛岡市内を散策しよう。国指定重要文化財の「岩手銀行赤レンガ館」や「もりおか啄木・賢治青春館」を巡り、夜は夜景を眺めに岩山展望台へ。盛岡冷麺や地ビールである「ベアレンビール」など、盛岡ならではのグルメも堪能してみては。
もりおか啄木・賢治青春館
岩山公園

※本プランは当サイトが運営するプランではありません。実際のお出かけの際には各訪問先にお問い合わせの上お出かけください。

TOPICS

  • 開高健ノンフィクション賞を受賞
    ニュース 川内有緒さんが開高健ノンフィクション賞を受賞

    川内有緒さんの書籍「空をゆく巨人」が、第16回 開高健ノンフィクション賞を受賞しました!受賞作品の詳細と合わせて、川内有緒さんのドラぷら「未知の細道」の掲載記事を紹介します。

未知の細道とは

「未知の細道」は、未知なるスポットを訪ねて、見て、聞いて、体感して毎月定期的に紹介する旅のレポートです。
テーマは「名人」「伝説」「祭り」「挑戦者」「穴場」の5つ。
様々なジャンルの名人に密着したり、土地にまつわる伝説を追ったり、知られざる祭りに参加して、その様子をお伝えします。
気になるレポートがございましたら、皆さまの目で、耳で、肌で感じに出かけてみてください。
きっと、わくわくどきどきな世界への入り口が待っていると思います。