未知の細道
未知なる人やスポットを訪ね、見て、聞いて、体感する日本再発見の旅コラム。
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「店主こだわりの一杯」ではなく「一人ひとりの飲みたいもの」が並ぶ店 世界から注目される盛岡の小さなコーヒー店の軌跡

文= 白石果林
写真= 白石果林
未知の細道 No.274 |10 February 2025
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#5赤字経営からの巻き返し

開店当初は、ひとりも客が来ない日が何度もあった。オープンから半年は赤字が続き、「さすがにへこみました」と当時を振り返る。

「でも根拠のない自信があったんです。ちゃんとしたものを出していたら、いつかわかってもらえるはずだって」

「来てくれる人の飲みたいものを提供する」ために、浅煎りから深煎りまで幅広く取り扱うようになった。エスプレッソ系やカフェラテなども用意し、メニューのラインナップを充実させた。

お客さんが来だしたのは、オープンから半年を過ぎたころ。口コミやSNSの発信に加え、「ラボ」時代に豆を譲っていた人たちが足を運んでくれた。じわじわと客数が伸び、開店当初の赤字を巻き返せるまでになった。

「ちゃんとしたものを出していたら、いつかわかってもらえるはず」という長澤さんの信念は、着実に実を結びつつあった。2年目、3年目と売り上げは順調に伸びていった。

一面ガラス張りで明るい店内

未知の細道のに出かけよう!

こんな旅プランはいかが?

世界から注目される盛岡の小さなコーヒー店の軌跡

最寄りのICから【E4】東北自動車道「盛岡IC」を下車
1日目
まずは「NAGASAWA COFFEE」へ。浅煎りから深煎り、カフェラテ、エスプレッソなど、ラインナップが充実したメニューのなかからお気に入りの飲み物を見つけよう。スイーツセットを注文して、広々とした店内でゆったり過ごすものおすすめ。その後は、「盛岡城跡公園」を散歩して、盛岡の自然や歴史を楽しむ。
NAGASAWA COFFEE
盛岡城跡公園
2日目
ニューヨーク・タイムズの「2023年に行くべき52カ所」に選ばれた盛岡市内を散策しよう。国指定重要文化財の「岩手銀行赤レンガ館」や「もりおか啄木・賢治青春館」を巡り、夜は夜景を眺めに岩山展望台へ。盛岡冷麺や地ビールである「ベアレンビール」など、盛岡ならではのグルメも堪能してみては。
もりおか啄木・賢治青春館
岩山公園

※本プランは当サイトが運営するプランではありません。実際のお出かけの際には各訪問先にお問い合わせの上お出かけください。

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「未知の細道」は、未知なるスポットを訪ねて、見て、聞いて、体感して毎月定期的に紹介する旅のレポートです。
テーマは「名人」「伝説」「祭り」「挑戦者」「穴場」の5つ。
様々なジャンルの名人に密着したり、土地にまつわる伝説を追ったり、知られざる祭りに参加して、その様子をお伝えします。
気になるレポートがございましたら、皆さまの目で、耳で、肌で感じに出かけてみてください。
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