宮城県気仙沼市
宮城県の気仙沼は、海に囲まれた港町。気仙沼には、地元で捕れた魚をまじまじと観察できる水族館がある。しかもマイナス20℃の極寒の中で。魚を見に行ったはずが、いつの間にか氷の虜になる。そんな水族館を一目見たくて、気仙沼へ。
最寄りのICから【E45】三陸自動車道「南三陸海岸」を下車
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「氷の水族館、2017年復活!」
そんな見出しを見つけたのは、いつだったか。私は水族館が好きである。毎年夏には大きめの水族館に行って、丸1日を過ごすと決めているほどだ。あの水の涼し気な雰囲気、普段の生活では見られない魚達の泳ぐ姿、一瞬も見逃せないイルカショー。きっと水族館が好きでよく通っているというのは、私だけではないと思う。
ただ氷の水族館とは一体、どういうことか。水族館の一体どのあたりが氷になっているのか。魚? 水槽? それとも、水?
興味は尽きないので早速、氷の水族館がある気仙沼のシンボルスポット海の市に問い合わせてみた。すると担当の方からは、こんな返答が。
「氷の水族館は、氷屋の岡本製氷冷凍工場さんが運営されていますので、そちらにお問い合わせください」
氷屋? またしても聞き慣れない言葉である。どうしてもかき氷屋さんのようなイメージしか湧いてこない。そんな氷屋さんがやっている水族館……。これは実際に氷屋さんに会って、どんな水族館なのか確かめたい。東京の気温では場違いなほどに防寒着を着込み、宮城県の気仙沼へ向かった。
ちなみに私は魚を見るのも好きだが、魚介類を食べるのも大好きである。魚嫌いの母から生まれたとは思えないほど、寿司も刺し身も食べ飽きることがない。「気仙沼でおいしい海鮮を食べる」というのも、隠れ目的としてバスに乗り込んだ。
ウィルソン麻菜