これ、ぼくも吸わせてもらっていいでしょうか?
ボクのでよければもちろんです。吸いかたは覚えてますか?
教えてもらってもいいでしょうか?
「ふかし」でいいんですよね。ぶくぶくと音がなるまで吸って、口からホースを離したら口をあける。こんな感じです。
ぶくぶくぶく……
で、悪い例が「フー!」っと吹いたりとか、「……ン!」と肺にいれたりとか。煙も味も薄くなるんです。
肺にいれなくていいとは知りませんでした。……いただきます。
ぶくぶくぶく……
亮さんは技もできるんですか?
輪っかならできますよ。
ぶくぶくぶく……
ほかにはトルネードという技もあります。
ぶくぶくぶく……
すごい、はじめて見ました。
こういう技は「トリック」と呼ばれています。
なんだかスノーボードやサーフィンみたいですね。
アメリカだとプロがいるんですよ。日本もですけどタバコはメディアで宣伝できないじゃないですか。そのぶんYoutubeで育っていて、水タバコのYoutuberを「フーカーレビュワー」っていうんですけど、素人が動画でレビューするんです。たとえば……
『このフレーバーは、ゴールデンアルファーヘルのフレッシュミント、新発売のニューパッケージ。きょうはハリルマムーンのステムとハリルマムーンシグネイチャードベースでヌーホース。ココランドの炭をロータスに。エジプシャンボールを使っています。では、吸ってみます。
ぶくぶくぶく……
これくらい煙がでます。いま、吸いはじめて20分。ヒートマネージメントはすごく簡単で炭を強火で燃やすと味がでやすいです。ミントとしてはアルファヘルのラインよりゴールデンアルファヘルのほうが1、2ドル高いだけあって煙の質がいい』
……とか、そういう超マニアックなレビューを言うんですよ。アメリカは水タバコの先進国なのでトリッカーやレビュワーがどんどん出てきてるんですが、日本はまだこれからですね。
いまのぜんぶ、目の前の水タバコに対してレビューしたんですよね?
そうですね(笑)。ボクはもう型番とか覚えるぐらい水タバコがもう好きで好きで。
ライター 志賀章人(しがあきひと)