ニコニコ珈琲の家族に見送られながら、いよいよ最後の目的地、霞ヶ浦に向かって出発だ。霞ヶ浦の周囲約140キロ(ロングコース)は、サイクリング用の「りんりんロード」として整備されている。今日のツアーでは最後にこのレイクサイドの「りんりんロード」の一部を走るのだという。途中、土浦ならではのレンコン畑を通り抜け、霞ヶ浦総合公園へ向かって走っていく。
ついに今日のファイナルディスティネーション、霞ヶ浦に辿りついた。見渡す限りの湖、さすがに広い! 湖畔では水鳥たちがのんびりと羽を休めているのが見える。しばらく走ると水郷ならではの鰻屋など、おいしそうな食べ物屋さんもちらほらある。今度霞ヶ浦にサイクリングに来るときは、こういうところで食事するのもいいよなあ、と思いながら走らせていると、今度は釣りをしている人や、土手で草を刈る作業員の姿などが目に映る。水辺の日常がかいま見えるサイクリングだ。
「りんりんロード」にもある青い矢羽のマークは自転車が走れることを表す。この矢羽に沿って、霞ヶ浦の「りんりんロード」を一周することができるのだ。今日は霞ヶ浦総合公園から土浦駅へと向かう「りんりんロード」の短い距離を走るだけだったのだが、それでもこのサイクリングロードの良さを実感するには十分だった。霞ヶ浦の雄大な眺めはもちろん、風を切る気持ちよさも、今日一番のものだった。
りんりんロードをしばらく走って、町なかの駅の西側へと戻る。そして14時すぎには「ル・サイク」へと到着。あっというまの4時間、充実の小さな自転車旅だった。
松本美枝子