久しぶりに土浦の市街地を訪れてみると、昨年の今頃と比べて、JR土浦駅周辺は再開発がだいぶ進んでいるようだ。特に土浦駅の西口には新しい市立図書館やギャラリーができていて賑わっている。そして今回の目的地「りんりんスクエア土浦」も、すぐに見つけることができた。なぜならそこはJR土浦駅に直結していたからだ!
中に入ってみると、今日1日案内してくれる自転車の専門店「サイクルスポット」の大澤さんと井上さんが、待っていてくれた。まずは井上さんにスクエア内を案内してもらうことにした。
「りんりんスクエア土浦は、全国初の駅直結サイクリング拠点施設なんです」と井上さん。茨城県が事業主体となり、土浦市及びJR東日本とが連携してつくったこの施設の1階にはさまざまなタイプの最新の自転車が並ぶ。
またサイクルスポットが運営するサイクルショップ「ル・サイク」が駅のロータリーに面してオープンしている。ここはレンタサイクルの窓口でもある。大澤さんと井上さんは、この「ル・サイク」で行うサイクリングツアーやワークショップなどを、行政機関の人たちともに企画しているのだ。
そして特筆すべきは、なんとこの施設内はすべて自転車を押しながら移動できるということ。常に愛車とともに動けるのは、サイクリストにとっては嬉しいだろう。地下1階には荷物を預けるコインロッカーやシャワールームや女性用のパウダールームまで完備されていた。事前に登録すれば、朝5時から深夜1時まで使えるレンタサイクルも並んでいる。地下と1階を結ぶ階段には自転車搬送コンベアもあった。
サイクリスト向けのサービスをまさにワンストップで提供できるこの施設、とりあえず手ぶらで土浦駅までやって来れば、すぐにサイクリングを楽しむことができる、というわけだ。
松本美枝子