未知の細道
未知なる人やスポットを訪ね、見て、聞いて、体感する日本再発見の旅コラム。
123

茨城県土浦市

土浦の代名詞といえば「霞ヶ浦」「レンコン」「土浦全国競技花火大会」。
これからはそれに「サイクリング」が加わるかもしれない。
JR土浦駅に直結した、新たなサイクリングの基地「りんりんスクエア土浦」の中にある、サイクルショップ「ル・サイク」の散走ツアーに参加した。

文= 松本美枝子
写真= 松本美枝子
未知の細道 No.123 |10 October 2018
  • 名人
  • 伝説
  • 挑戦者
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岡山県美咲町

最寄りのICから【E6】常磐道「桜土浦IC」を下車

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#1土浦の新たな代名詞?!

 茨城県の南に位置する水郷、土浦市。古くは城下町として、そして茨城県南の玄関口として栄えてきた。その土浦の代名詞と言えば、まず、なんといっても湖面の面積が日本で二番目の大きさを誇る湖「霞ヶ浦」。そして水郷ならではの生産高一位を誇る「レンコン」栽培。それから日本三大花火大会として名高く、毎年、約70万人もの見物客が訪れる「土浦全国競技花火大会」も忘れてはいけない。かくいう私も10年以上、毎年10月の第1週目の土曜日には必ず、この豪華絢爛な花火大会を見に出かけている。

 しかしである。これからはこの3つに「サイクリングの街」が加わるかもしれない……? らしいのだ。なぜなら今年に入ってから急に、土浦は全国のサイクリストたちから注目されているからだ。3月に「りんりんスクエア土浦」というサイクリングのベースとなる施設ができ、さらに「りんりんロード」という土浦市を含む茨城県14市町村にまたがる全長180キロ、日本最長のサイクリングロードが整備されたことによる。そして噂によれば、週末ともなれば、街の至るところにサイクリングを楽しむサイクリストたちの姿が見えるという。
 いったい今、土浦の街はどんなふうになっているのか? そして「りんりんスクエア土浦」と「りんりんロード」とは、いったいどんなところなのだろうか? それを確かめに私は久々の土浦へと急いだ。

土浦市役所に行くと飾ってある、花火のブース。
市内にはレンコン畑がたくさん。
雄大な霞ヶ浦の眺め。
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未知の細道 No.123

松本美枝子

1974年茨城県生まれ。生と死、日常をテーマに写真と文章による作品を発表。
主な受賞に第15回「写真ひとつぼ展」入選、第6回「新風舎・平間至写真賞大賞」受賞。
主な展覧会に、2006年「クリテリオム68 松本美枝子」(水戸芸術館)、2009年「手で創る 森英恵と若いアーティストたち」(表参道ハナヱ・モリビル)、2010年「ヨコハマフォトフェスティバル」(横浜赤レンガ倉庫)、2013年「影像2013」(世田谷美術館市民ギャラリー)、2014年中房総国際芸術祭「いちはら×アートミックス」(千葉県)、「原点を、永遠に。」(東京都写真美術館)など。
最新刊に鳥取藝住祭2014公式写真集『船と船の間を歩く』(鳥取県)、その他主な書籍に写真詩集『生きる』(共著・谷川俊太郎、ナナロク社)、写真集『生あたたかい言葉で』(新風舎)がある。
パブリックコレクション:清里フォトアートミュージアム
作家ウェブサイト:www.miekomatsumoto.com

未知の細道とは

「未知の細道」は、未知なるスポットを訪ねて、見て、聞いて、体感して毎月定期的に紹介する旅のレポートです。
テーマは「名人」「伝説」「祭り」「挑戦者」「穴場」の5つ。
様々なジャンルの名人に密着したり、土地にまつわる伝説を追ったり、知られざる祭りに参加して、その様子をお伝えします。
気になるレポートがございましたら、皆さまの目で、耳で、肌で感じに出かけてみてください。
きっと、わくわくどきどきな世界への入り口が待っていると思います。