東京都墨田区
東京の下町、墨田区・江東区。この界隈に飲食店は数多あれど、とても気になる二つの立ち飲み屋を発見した。一つは「活版印刷」、もう一つは「銭湯」をテーマにした、一見するとスタンディングバーとは思えないような2店舗。ハシゴすると、二つの店のオーナーがそれぞれ大切にしているものに、相通じるものがあったのだった。
最寄りのICから【6】首都高速6号向島線「箱崎・浜町・清洲橋IC」を下車
最寄りのICから【6】首都高速6号向島線「箱崎・浜町・清洲橋IC」を下車
お酒に弱い私だが、お酒を飲むのは大好きだ。どんなお酒でもちょっぴりしか飲めないのだけど、それでも居酒屋やバーに行って友達と語らい、あるときは知らない街の知らないお店で知らない人と言葉を交わす。そんなことが軽々とできるのはおいしいお酒の力であり、そしてなんといっても、その場の持つ独特の雰囲気だ。いっとき、自由になれる空間とでも言おうか。
東京の下町、江東区にある森下駅と墨田区にある菊川駅は、区は違えど都営新宿線で隣同士、徒歩15分ほどの距離だ。そしてこの界隈にちょっと変わったバーがふたつある。ひとつは森下駅すぐそば、店内に大きな印刷機が鎮座する「リズム アンド ベタープレス」。もうひとつは、菊川駅A1出口から歩くこと5分、銭湯の名を冠した「The Local Pub 竹の湯別館」。
どちらも大きなガラス窓越しに、通りからも店のなかが良く見えるつくりだ。お客さんたちの楽しげな様子を見ると、思わず入りたくなってしまう。
土曜日の夕方。秋とはいえ、まだ夜が始まるには少し早い時間に「リズム アンド ベタープレス」のドアを開くと、オーナーの宍戸祐樹さんとたくさんの常連さんたちがいた。