未知の細道
未知なる人やスポットを訪ね、見て、聞いて、体感する日本再発見の旅コラム。
237

新潟県糸魚川市

北アルプスを望む山の中に、かつて湯治場が築かれた。山行の困難さから放置された洞窟風呂が地元有志の尽力で復興すると、「この上なくユニークな温泉体験が味わえる!」と秘湯マニアを歓喜させた。

文= Numa
写真= Numa
未知の細道 No.237 |10 July 2023
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新潟県糸魚川市

最寄りのICから【E8】北陸自動車道「糸魚川IC」を下車

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#1大地の裂け目を訪れる。

糸魚川静岡構造線を人工的に露出させて見学を可能にしたフォッサマグナパーク。

富山県との県境に位置する新潟県の西端、糸魚川市にやってきた。「糸魚川」という名前を聞いて私がまず思い浮かべたのは「フォッサマグナ」。明治時代に来日して国内の地質調査を行ったドイツのナウマン博士が発見した、日本列島のほぼ中央に存在する大きな地溝帯のことだ。古い地層と新しい地層がせめぎ合う西側の境界線が「糸魚川静岡構造線」という大断層線であり、中でも糸魚川市にはふたつの地層の境目が大規模な形で露出している地点がある。

この15年ほど、日本各地を旅していると「ジオパーク」なる場所に出合うことが増えた。日本ジオパークネットワークによれば、「地質・地形から地球の過去を知り、未来を考えて、活動する場所」と定義されている。国内にある46地域のうち10ヶ所はユネスコが認定する「世界ジオパーク」となってる(2023年5月)。中でも糸魚川は、我が国で最初に世界ジオパークに認定された記念すべき地なのだ。

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未知の細道とは

「未知の細道」は、未知なるスポットを訪ねて、見て、聞いて、体感して毎月定期的に紹介する旅のレポートです。
テーマは「名人」「伝説」「祭り」「挑戦者」「穴場」の5つ。
様々なジャンルの名人に密着したり、土地にまつわる伝説を追ったり、知られざる祭りに参加して、その様子をお伝えします。
気になるレポートがございましたら、皆さまの目で、耳で、肌で感じに出かけてみてください。
きっと、わくわくどきどきな世界への入り口が待っていると思います。