神奈川県横浜市
イタリア最大のジェラートイベント「sherbethfestival 2018」で、日本人として唯一入賞した磯部浩昭さん。シェフを務めるジェラート店「Quattro Panchine(クアットロパンキーネ)」では、日本でも珍しい自然素材にこだわったジェラートを出していて、近隣の農家から質のいい素材を仕入れて使っているという。その試みに興味がわき、取材に訪れた。
最寄りのICから【E1】東名高速自動車道「横浜青葉IC」を下車
最寄りのICから【E1】東名高速自動車道「横浜青葉IC」を下車
東急田園都市線の藤が丘駅を降りてロータリーに出ると、ギラギラという音が聞こえてきそうなほどの灼熱の日差しが照り付けてきた。目的地は、そこから徒歩10分。普段なら汗だく確実の道のりにため息が漏れるところだけど、その日はグングン足が進んだ。なぜなら、目指す先にジェラートがあるから!
僕が8月の真夏日に訪ねたのは、「Quattro Panchine(クアットロパンキーネ)」。ここでは、一般的なジェラート屋さんで当たり前に使用されている乳化剤、安定剤の代わりに、米粉、こんにゃく、イヌリン(菊芋などの主成分のひとつである食物繊維)を使うなど、自然素材(ビオ)にこだわったジェラートを作っている。
それだけじゃない。ジェラートの素材として、有機栽培、自然栽培されているフルーツを直接生産者から仕入れているのだ。そしてオーナーはイタリアの最大のジェラートイベント「sherbethfestival 2018」で、日本人として唯一の入賞経験があるという。ムムム!
初めての海外ひとり旅でイタリアに行った2001年、ローマのジェラート屋さんで「中田スペシャル」(当時は元サッカー日本代表の中田英寿さんがイタリアでプレーしていた)というサッカーファンの好奇心をくすぐるネーミングを見て、半ばネタ的に注文したことがある。それが思いのほかおいしくて、イタリアのジェラートのレベルの高さに驚嘆した記憶が蘇ってきた。
ビオ&フレッシュ&ジューシーな素材、そしてイタリア人を納得させる技術。最近、スマホをいじっている時にたまたまクアットロパンキーネの存在を知った僕は、この夏を逃してはいけない! と鼻息荒く取材に向かったのだった。