青森県青森市
2021年7月、世界文化遺産に登録された「北海道・北東北の縄文遺跡群」。縄文文化についてほぼなにも知らなかった僕は、津軽金山焼で縄文土器を作った後、日本最大級の縄文遺跡「三内丸山遺跡」を訪ねた。
最寄りのICから【E4】東北自動車道「青森IC」を下車
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今年7月のある朝、いつものように新聞を読んでいた僕は、ムムッと声をあげた。「北海道・北東北の縄文遺跡群」の世界文化遺産登録が決定したと記事に書かれていたのだ。
遺跡ファンや該当地域の人たちにとっては、とても大きなニュースだと思う。でも僕は特に遺跡に興味はなかったから、縄文という文字を見て思い浮かんだのは、「獣の毛皮を着て槍を持つ古代人が狩りをしているイメージ」しかなかった。
世界文化遺産登録に尽力した方々には大変失礼ながら、「縄文遺跡って、世界文化遺産になるようなものなの!?」という率直な疑問が、記事を読んでの「ムムッ」だった。記事によると日本で20件目の世界文化遺産で、北海道、青森、岩手、秋田にある17の縄文遺跡が登録されたという。そのなかでも「国内最大級」で、代表的な縄文遺跡と評されているのが、青森にある三内丸山遺跡だった。
三内丸山遺跡……この言葉だけは記憶にあった。中学生の時の受験勉強で、頻出ワードとして太字で記されていた。変わった名前だから、高校受験から27年経った今もなんとなく憶えていた。とはいえ、その名称以外の知識はゼロ。よし! 世界文化遺産に登録されたことだし、どれほどすごいのか、一度取材に行ってみよう! ということで、僕は青森へ飛んだ。