未知の細道
未知なる人やスポットを訪ね、見て、聞いて、体感する日本再発見の旅コラム。
199

青森県青森市

2021年7月、世界文化遺産に登録された「北海道・北東北の縄文遺跡群」。縄文文化についてほぼなにも知らなかった僕は、津軽金山焼で縄文土器を作った後、日本最大級の縄文遺跡「三内丸山遺跡」を訪ねた。

文= 川内イオ
写真= 川内イオ
未知の細道 No.199 |10 December 2021
  • 名人
  • 伝説
  • 挑戦者
  • 穴場
青森県青森市

最寄りのICから【E4】東北自動車道「青森IC」を下車

【E4】東北自動車道「青森IC」までを検索

最寄りのICから【E4】東北自動車道「青森IC」を下車

【E4】東北自動車道「青森IC」までを検索

#1受験勉強の記憶にあった「三内丸山遺跡」

日本最大級の縄文遺跡、三内丸山遺跡の巨大建築物。

今年7月のある朝、いつものように新聞を読んでいた僕は、ムムッと声をあげた。「北海道・北東北の縄文遺跡群」の世界文化遺産登録が決定したと記事に書かれていたのだ。

遺跡ファンや該当地域の人たちにとっては、とても大きなニュースだと思う。でも僕は特に遺跡に興味はなかったから、縄文という文字を見て思い浮かんだのは、「獣の毛皮を着て槍を持つ古代人が狩りをしているイメージ」しかなかった。

世界文化遺産登録に尽力した方々には大変失礼ながら、「縄文遺跡って、世界文化遺産になるようなものなの!?」という率直な疑問が、記事を読んでの「ムムッ」だった。記事によると日本で20件目の世界文化遺産で、北海道、青森、岩手、秋田にある17の縄文遺跡が登録されたという。そのなかでも「国内最大級」で、代表的な縄文遺跡と評されているのが、青森にある三内丸山遺跡だった。

三内丸山遺跡……この言葉だけは記憶にあった。中学生の時の受験勉強で、頻出ワードとして太字で記されていた。変わった名前だから、高校受験から27年経った今もなんとなく憶えていた。とはいえ、その名称以外の知識はゼロ。よし! 世界文化遺産に登録されたことだし、どれほどすごいのか、一度取材に行ってみよう! ということで、僕は青森へ飛んだ。

このエントリーをはてなブックマークに追加

未知の細道とは

「未知の細道」は、未知なるスポットを訪ねて、見て、聞いて、体感して毎月定期的に紹介する旅のレポートです。
テーマは「名人」「伝説」「祭り」「挑戦者」「穴場」の5つ。
様々なジャンルの名人に密着したり、土地にまつわる伝説を追ったり、知られざる祭りに参加して、その様子をお伝えします。
気になるレポートがございましたら、皆さまの目で、耳で、肌で感じに出かけてみてください。
きっと、わくわくどきどきな世界への入り口が待っていると思います。