僕は、縄文気分を盛り上げようと事前にネットで購入していた遮光器土偶メガネを装着。スタッフさんに苦笑されながら粘土をこね始めて気が付いた。
粘土でなにを作ってもいいという状況って、小学校以来じゃないか? 硬くもなく、柔らかすぎもしない粘土はしっとりしていて気持ちいい。思いつくままに、取っ手のついた器のようなものを作った。スタッフさんに「縄文土器っぽい!」と褒められ、テンションが上がる。
次は、土偶。土偶ってこんな感じだっけ? と適当に作っていたら、だんだん別物になっていった気がするけど、お構いなし。最初に土偶を作った縄文人だって、楽しみながら自由に作ったに違いない。竹串を使って模様をつけたりしていたら、土偶っぽくなった気がした。
僕は器と土器を作るのにだいたい30分ぐらいだったけど、なかには2時間かけて精巧な土器を作る人もいるらしい。縄文土器づくりは、童心に帰って粘土遊びをする感覚で、時間が経つのがあっという間。この体験が無料だなんて、アンビリーバボー! スタッフさんに預けた器と土偶は、12月頃、僕の自宅に宅配される。うまく作れていたら、器に酒でも入れて飲んでみよう。