すっかり夕方になった頃、玉里立坑へと到着した。ここはシールドマシンという最新技術を駆使して、地下40メートルの位置で霞ヶ浦から那珂川へと向かって、今まさにトンネルを掘り進めている工事現場だ。この立坑の周辺は工事現場のすぐ近くに工場や住宅などが多い。そこで周囲の環境に配慮して、工事現場全体を途中から巨大な防音ハウスで覆ったそうだ。
まずは巨大モニターで工事現場のビデオを見て、工事状況の説明を受ける。さらに中央制御室を見学した。トンネルを掘削する円柱型のシールドマシンは、部品を立坑から地下までおろし、それを地下で組み立てて、土砂を掘り進めていく。制御室はこのシールドマシンをコントロールする大事な部屋なのだ。
さて中央制御室を出て、ヘルメットを被って、地下の現場へ向かう。立坑の上から地下の景色を覗くと、先ほどの茨城立坑と同じように深い穴が広がっている。立坑の周りにもさまざまな部品の整理や、掘削した土砂などを処理する場所などがあった。