未知の細道
未知なる人やスポットを訪ね、見て、聞いて、体感する日本再発見の旅コラム。
202

漕ぎ出そう!読み、知り、書くという冒険へ ~冒険研究所書店と本屋・生活綴方の物語~

文= 川内有緒
写真= 川内有緒
一部写真提供:荻田泰永、本屋・生活綴方

未知の細道 No.202 |25 January 2022
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#11独自すぎる店番システム

そろそろ第三バッターである店長の鈴木雅代さんの話をしたいのだが、そのためには生活綴方の特徴のひとつ、店番システムについて書かねばならない。

この書店の店番/レジは、なんと有志(有償)の人々によってまわっているのである。LINEに登録し、自分がいける日に立候補し、シフトに入るという仕組みである。どうやら世の中には、「書店の店頭に立ってみたい」という人が少なくないようで、開店して数ヶ月経つ頃には、店番有志は40人にものぼった。

この独自のスタイルは最初から考えていたんですか?
「いやいや、最初は石堂さんと中岡さんと持ち回りでやっていたんですが、すぐに回らなくなってきた。すると徐々に自分もお店番をしてみたいという人が現れて。『私も』『あ、私もやりたい』という感じで続々とお客さんが店番に参加しはじめました。とはいえ、誰でもいいわけじゃないから、一度も公募したことはないんです。たまたまの出会いの流れの中で起こったんですよね」(中岡さん)

この店番システムから彗星のごとく現れたのが、鈴木雅代さんである。

本屋・生活綴方の店長になった鈴木雅代さん。
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「未知の細道」は、未知なるスポットを訪ねて、見て、聞いて、体感して毎月定期的に紹介する旅のレポートです。
テーマは「名人」「伝説」「祭り」「挑戦者」「穴場」の5つ。
様々なジャンルの名人に密着したり、土地にまつわる伝説を追ったり、知られざる祭りに参加して、その様子をお伝えします。
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