未知の細道
未知なる人やスポットを訪ね、見て、聞いて、体感する日本再発見の旅コラム。
202

漕ぎ出そう!読み、知り、書くという冒険へ ~冒険研究所書店と本屋・生活綴方の物語~

文= 川内有緒
写真= 川内有緒
一部写真提供:荻田泰永、本屋・生活綴方

未知の細道 No.202 |25 January 2022
この記事をはじめから読む

#6本屋をやる!

右が相棒の栗原慶太郎さん。日々、一緒に書店を運営している。

「具体的に本屋をやろうと思いついたのはちょうど1年前、2021年の1月末くらいでした。それで、栗原(慶太郎)にね、本屋をやるって言ったんだよね」

栗原さんは保育園時代からの幼なじみで、荻田泰永遠征事務局で冒険のサポートなどを行ってきた人である。それは、「相談」などではなくすでに決定したことだった、と栗原さんは言う。

「本屋をやりたい、じゃなくて、本屋をやる、って言ったんですよね。でも驚きはしなかったですね。もともと本を読んでいる姿をいつも見てたし、本もたくさん持っていましたから」

というわけで、ふたりは「冒険研究所書店」の立ち上げに向けて動き始めた。
古本を売買するために古物商の許可を取り、Twitterで書店を始めることを宣言。すると大船にあるポルべニールブックストア(大船)の店主、今野典彦さんから「わからないことがあったらなんでも教えますよ」とリプライがあった。さっそく大船を訪ね、さまざまな書店運営のノウハウを授かった。さらに内装や本の仕入れに必要な資金を集めるためにクラウドファンディングを開始。約300人の支援者から342万7780円を集めた。

そして5月24日に「冒険研究所書店」がオープン!!!

書店には小上がりスペースもある。取材の日は北海道からもお客さんが来ていた。
このエントリーをはてなブックマークに追加

TOPICS

  • 開高健ノンフィクション賞を受賞
    ニュース 川内有緒さんが開高健ノンフィクション賞を受賞

    川内有緒さんの書籍「空をゆく巨人」が、第16回 開高健ノンフィクション賞を受賞しました!受賞作品の詳細と合わせて、川内有緒さんのドラぷら「未知の細道」の掲載記事を紹介します。

未知の細道とは

「未知の細道」は、未知なるスポットを訪ねて、見て、聞いて、体感して毎月定期的に紹介する旅のレポートです。
テーマは「名人」「伝説」「祭り」「挑戦者」「穴場」の5つ。
様々なジャンルの名人に密着したり、土地にまつわる伝説を追ったり、知られざる祭りに参加して、その様子をお伝えします。
気になるレポートがございましたら、皆さまの目で、耳で、肌で感じに出かけてみてください。
きっと、わくわくどきどきな世界への入り口が待っていると思います。