この後、車に乗ってもう1軒のスーパーと、富樫さんの知人の女性が経営しているコスメショップに行き、この日6軒目は、「アサイーが食べたい!」という僕の希望にこたえて、アサイー専門店、その名も「アサイーヤ」に連れて行ってもらった。
ブラジル旅行時に僕がどはまりしたものベスト3は、フェイジョアーダ、ハンバーガー、そしてアサイー。アサイーはブラジルのアマゾンを原産とする植物で、ブルーベリーに似た実は栄養満点のスーパーフードと称される。
ブラジル原産だけあって、ブラジルではアサイーのよく冷えたスムージーのようなものが町なかで安く売られているんだけど、これがもう絶品! これさえ食べておけば元気いっぱいだろうと、毎日食べていた思い出のフルーツだ。
「日本でも売られているんだけど、薄めているのかなんなのか、ブラジルで食べた濃厚なうま味を感じないんですよ」と富樫さんに話したら、以前は週に1度はアサイーヤで食べていたそうで、「きっと大丈夫です!」と太鼓判。ドキドキしながらフルーツを載せたアサイーを注文して、大きなストローをさし、いざ実食!
……と思ったら、いくら吸っても、吸っても、なにも口に入らない! ということは、それだけアサイーが濃厚ということ。ストローを外してスプーンで食べた瞬間、万歳三唱したくなりました。これ、これ、これ! 僕がブラジルで食べたのこれ! 記憶のなかで美化されていたわけじゃなく、やっぱり剛速球ストレートに僕の好きな味だった。
はあ、ブラジル最高、もう幸せ。大泉町は、食べ歩きが楽しすぎる!
満腹になった僕と富樫さんは、大泉観光協会が入っているブラジリアンプラザに向かった。観光協会の隣りの不動産屋さんで働く日系ブラジル人2世、幕田マリオさんと約束していたのだ。