富山県氷見市
古より「日本三霊山」のひとつとして崇められてきた富山県のシンボル、立山。北アルプスの北部に位置し、三つの峰からなる立山を連想して作られたプリンがあるという。1日1300個を売り上げる「ひみぷりん」。人気商品になるまでの物語を追う。
最寄りのICから【E8】北陸自動車道「小杉IC」を下車
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「立山に降り積もった雪は、真夏になっても見飽きることがない。これはきっと神の山だからに違いない」
1200年以上前に詠まれた、このような和歌がある。この歌は、日本最古の万葉集に収められている。
9月のある日、海越しに立山連峰が一望できるという富山県氷見市に来ていた。海沿いを歩くが、山らしきものは見えない。氷見市民によると、立山連峰が見えるのは1月または2月だという。
問題はない。今回の私のお目当ては、本物の立山ではない。真っ青な海越しに広がる雪の帽子をかぶった神の山を拝めなくても、最大1日1300個売れる「ひみぷりん」で立山が見られるというのだからーー。