長野県小諸市
長野県小諸市の喫茶店兼ゲストハウス「読書の森」が2015年に始めた「里から始まるインターナショナル盆踊りフェスタ」。「盆踊り」と「インターナショナル」を掛け合わせた不思議な夏祭りに参加した。
最寄りのICから【E18】上信越自動車道「小諸IC」を下車
最寄りのICから【E18】上信越自動車道「小諸IC」を下車
インドで不登校になった長男と、日本を旅したことがある。
夫の転職でデリーに移住して1年ほどたった2019年の冬のことだ。当時9歳の長男とふたり、2週間ほどかけて主に東北地方をめぐった。最後にむかった長野で滞在したのが、小諸インターから車で15分、標高800メートルの山あいにある不思議なゲストハウス「読書の森」だった。
読書の森があるのは、御牧原と呼ばれるエリア。小諸市、東御市、佐久市の3市にまたがって広がる台地には、人間と様々な生き物が共生する豊かな森が存在する。
長男はそこで、点在するアート作品と交わるように敷地内を駆け回り、生まれて初めてマッチで薪ストーブを焚き、店内にあった手塚治虫をむしゃむしゃと食べ尽くすように読み込んだ。3日間思いのままに滞在し、お世話になったお礼にとドヤ顔でインドカレーをつくる彼の姿は、旅を始める前とは別人のようだった。
いつかまた訪れたいと願って展覧会やコンサート、映画鑑賞会など読書の森が企画する様々な発信を気にしてきた。なかでもとりわけ興味を惹かれたのが「里から始まるインターナショナル盆踊りフェスタ」である。「インターナショナル」と「盆踊り」という言葉の組み合わせに心が踊った。
中学、高校と佐久市で寮生活を送った私にとって、佐久は第二のふるさとだ。進学で上京したが、結婚して再び佐久に住むようになり、我が子たちにとっては本物のふるさとになった。インドでコロナ禍を経験し、いよいよ日本に拠点が欲しいと思ったときに思い浮かんだのもやはり佐久。
長男と訪れたときの美しい景色や体験が後押しとなり、昨年御牧原に家を建てた。
今や自宅から読書の森まで車で5分。
というわけで、いざ、気になっていたあの祭りへ!!