長谷川さんは「黄金の馬」の美しさをたくさんの人に知ってもらいたいという想いから、牧場でアハルテケの見学を受け入れている(一般公開はしていないので、要問い合わせ)。アハルテケは非常に繊細なので乗馬は受け付けていないが、サラブレッドなどほかの馬でトレッキングをしたり、乗馬レッスンを受けることもできる。
トレッキングしたい! と思って取材の申し込みの際に問い合わせたところ、体重制限にひっかかりまさかのNG(ガーン……)。でも幸い、撮影スタッフとして同行してくれた友人が馬好きだったので、代わりにトレッキングしてもらった。僕と長谷川さんは眺めのいい場所まで車で移動し(広すぎて徒歩では時間がかかる)、友人とスタッフさんが現れるのを待った。その時に聞いたのが、冒頭に記した言葉だ。
トレッキングの後、馬房にいるアハルテケを見学させてもらった。リアルなアハルテケの光沢は「光り輝く」という表現がぴったり。陽の光に照らされたその姿はまさに「黄金の馬」で、何度もため息が出るほど美しく、「高貴」という言葉が頭に浮かんだ。友人もその眩い姿にただただ見惚れていた。