千葉県いすみ市
千葉県の房総半島を走るいすみ鉄道が始めた「ワッペン・ワーケーション列車」。電車の中で仕事をするのとなにが違うのか? その効果を体験しに、いすみへ向かった。
最寄りのICから【C4】首都圏中央連絡自動車道「茂原長南IC」を下車
最寄りのICから【C4】首都圏中央連絡自動車道「茂原長南IC」を下車
車窓から外を眺める。ガタンゴトンという電車が走る音とともに、のどかな田園風景が流れていく。窓から吹き込んでくる風が、ひんやりとしていて気持ちいい。駅に着くと、リュックを背負った数人の女性がにぎやかに電車を降りた。紅葉の季節だから、ハイキングにでも行くのだろう。
電車が再び動き始めた。ふとホームに目をやると、今降りたばかりのひとりの女性が笑顔で手を振っていた。僕も手を振り返す。なんだか、こちらも楽しい気分になる。
いつもと違う景色、風、音、香り、そして、予想しない出来事。この非日常の「旅感」が刺激になって、アイデアが舞い降りてきそうな気がした。僕はいつもメモ帳代わりに使用しているスマホを開きながら、電車の揺れに身を任せた。その電車は、千葉県のいすみ市にある大原駅から大多喜町の上総中野駅まで14駅26.8キロを走るいすみ鉄道の「ワッペン・ワーケーション列車」だった。
未知の細道の旅に出かけよう!