未知の細道
未知なる人やスポットを訪ね、見て、聞いて、体感する日本再発見の旅コラム。
145

栃木県矢板市

静かな山の中に、とっても小さな本屋さんがあるらしい!?山道をぐんぐん進んだ先に見つけたのは、玉手箱のような本屋さんだった。今回はそんな「Bullock Books」と、その周囲に溢れるたくさんの「物語」である。

文= 川内 有緒
写真= 川内 有緒
未知の細道 No.145 |10 September 2019
  • 名人
  • 伝説
  • 挑戦者
  • 穴場
茨城県つくば市

最寄りのICから【E4】東北自動車道「矢板IC」を下車

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#1不思議な本屋さんを探して

──栃木の静かな山の中に、とても小さな本屋さんがあるらしい。
そんな噂を聞いたのは、今年の5月のことだった。名前は、Bullock Books (バロックブックス)。

うーん、気になる! なにしろ、現代の出版界というのは東京や大阪などの大都市ですら、次々と本屋さんが消えていく冬の時代。そんな冷たい荒波に逆らうかのように、Bullock Booksは去年の冬に、しかも山の中にオープンしたばかりだ。

どんな人が運営しているんだろう!? 
どんな本があるんだろう!

というわけで、夏のある朝、私は栃木県の矢板に向かった。旅の相棒は栃木市でエピスリー(調味料・食料品店さん)を営む友人・増山やよいさん(マッシー)である。朝9時半に矢板駅で落ち合った私たちは「楽しみだねー!」「どんなところなんだろう!」とワクワクしながら、Bullock Books店主との待ち合わせ場所に向かった。

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未知の細道とは

「未知の細道」は、未知なるスポットを訪ねて、見て、聞いて、体感して毎月定期的に紹介する旅のレポートです。
テーマは「名人」「伝説」「祭り」「挑戦者」「穴場」の5つ。
様々なジャンルの名人に密着したり、土地にまつわる伝説を追ったり、知られざる祭りに参加して、その様子をお伝えします。
気になるレポートがございましたら、皆さまの目で、耳で、肌で感じに出かけてみてください。
きっと、わくわくどきどきな世界への入り口が待っていると思います。