未知の細道
未知なる人やスポットを訪ね、見て、聞いて、体感する日本再発見の旅コラム。
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座敷わらしの「亀麿」がもたらす一期一会 大人たちが童心にかえる宿「緑風荘」を訪ねる

文= 白石果林
写真= 白石果林
未知の細道 No.275 |25 February 2025
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#2遭遇に向け準備スタート

さて、ガチで座敷童子との遭遇を目指すことになってしまった。ちなみに私はオカルト好きではあるけれど、ただの一度もオバケを見たことはない。不思議な経験をしたこともなければ、金縛りにあったことすらない。心霊体験談や、妖怪が生まれた背景やストーリーを純粋に楽しんでいただけなのだ。

どうにかしてヒントを得ようと、その日から友人知人に「オバケって見たことある?」と聞くようになった。不思議な体験談を持っている人は意外に多く、私が通っている美容院のアシスタント・Aくんもそのひとりだった。

彼のオカルト話に肝を冷やしたあと、「実はさ、座敷童子のいる宿に泊まることになったんだよね」と切り出してみた。

「え!おもしろそう!」と、ノリノリの反応を見せるAくん。「座敷童子に出てきてほしいんだよね。お菓子とかけん玉とか持っていこうかな」と続ける私に、彼はピシャリと言った。

「いや、けん玉はないっすよ。やっぱ今はSwitchじゃないっすか?」

美容院を出て、LINEの履歴をスクロールする。「毎晩のように『大乱闘スマッシュブラザーズ』に勤しんでいる」と話していた高校時代の友人に、「Switch貸して!」とLINEを送った。

こうして、いろいろな人たちの知恵を借りながら準備を進めていった。意外にもみんな、「何を言ってるんだコイツは」と冷笑することなく、亀麿と遭遇するためのあらゆる方法を提案してくれたのだった。

未知の細道のに出かけよう!

こんな旅プランはいかが?

大人たちが童心にかえる宿「緑風荘」を訪ねる

最寄りのICから【E4A】八戸自動車道「浄法寺IC」を下車
1日目
緑風荘にチェックインしたら、槐の間へ。亀麿にお供えをするもよし、宿泊客と亀麿の話題で盛り上がるもよし。夜はあたたかい露天風呂でリフレッシュ。
緑風荘
2日目
午前中に亀麿神社へ。金田一温泉の宿泊客は、緑風荘の受付でご朱印を買うこともできる(要前日予約)。チェックアウト後は、近隣のカフェでランチをして、周辺を散策しよう。「三浦哲郎ゆかりの家」や「分教場講堂」がある。
三浦哲郎ゆかりの家
分教場講堂

※本プランは当サイトが運営するプランではありません。実際のお出かけの際には各訪問先にお問い合わせの上お出かけください。

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「未知の細道」は、未知なるスポットを訪ねて、見て、聞いて、体感して毎月定期的に紹介する旅のレポートです。
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