未知の細道
未知なる人やスポットを訪ね、見て、聞いて、体感する日本再発見の旅コラム。
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過疎の町に集うレコードファン! 古民家レコード屋がつくる新たなつながり

文= 松本美枝子
写真= 松本美枝子
未知の細道 No.270 |10 Dec 2024
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#2元・床屋の「古民家レコード」

レコードの他、カセット、CD、レトロなおもちゃがぎっしりの店内

ドアを開けると、ヒップホップだろうか、私にはよくわからないけど、でもなんだかカッコいい! という感じの洋楽が流れていた。小さな店内にはレコードがぎっしり。さらに見回すとCD、カセット、本やおもちゃなども所狭しと並んでいる。店の奥のカウンターにはターンテーブルが置いてあり、その向こう側にキャップをかぶった男性がいた。オーナーの岡崎直人さんだ。

オーナーの岡崎直人さん。DJ「メロウ店長」としても活動中だ

「いまレコードチェックをしていたんですよ」と、ターンテーブルの上でレコードを触りながら岡崎さんはいう。仕入れたレコードの状態が良いか、傷などがないかを調べる作業だ。

ここは岡崎さんの実家で、つくば市で働いていた岡崎さんは2年前にこの町に戻ってきて、この店をオープンした。常時4000枚ほどのレコードがある。しかし店内を見渡すと想像もつかないが、ほんの数年前までは岡崎さんの母が開いていた床屋だったそうだ。

「今、レコードブームなので、音楽もオール・ジャンルで人気があります。今日は常連さんがよく来る月曜日なので、夕方になると、いろいろなお客さんがやってきますよ」と岡崎さん。

常連さん? 平日に? 店を一歩出ると、人の気配が感じられないこの通りからは、岡崎さんの言葉が、にわかには信じられない。

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未知の細道とは

「未知の細道」は、未知なるスポットを訪ねて、見て、聞いて、体感して毎月定期的に紹介する旅のレポートです。
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