青森県弘前市
40店舗を超える「アップルパイを出すお店」がある弘前市には、アップルパイコンシェルジュがドライバーを務める「アップルパイタクシー」というサービスがあるという。リンゴとアップルパイが好きな僕は、そのタクシーに乗ってみた。
最寄りのICから【E4】東北自動車道「大鰐弘前IC」を下車
最寄りのICから【E4】東北自動車道「大鰐弘前IC」を下車
ムムムッ! いつものようにネットのニュースを眺めていた僕は、青森県弘前市の記事に目を奪われた。2021年11月のことだ。
その記事には、全国的にコロナ禍で困窮する学生が増えているなか、弘前市では市内の大学や専門学校の学生に合計6000個のアップルパイを配布する案が可決されたとあった。その賛否は別にして、僕は「アップルパイ6000個」のインパクトに興味を引かれた。
調べてみると、弘前市は日本一のリンゴの産地で、市内にはそのリンゴを使ったアップルパイを出すお店が40店舗以上もあるとわかった。僕が住む東京の杉並区は人口約57万人で、人口約16万人の弘前市の3.5倍超だけど、杉並区内でアップルパイを出しているお店が40店舗以上もあるだろうか? この数字を見て、弘前市が官民一体となってリンゴ、そしてアップルパイを猛プッシュしていることがわかった。
さらに検索を進めると、意外なサービスを発見! 弘前のタクシー会社、北星交通が「アップルパイタクシー」を走らせているという。ドライバーのなかに弘前市内のアップルパイに精通した「アップルパイコンシェルジュ」がいて、ツアーをしてくれるそうだ(料金などの詳細は北星交通のHP参照)。
リンゴもアップルパイも好きな僕は、スマホに記録している「取材したいリスト」にアップルパイタクシーを書き留めた。それから1年後の今年11月、リンゴの旬を迎えたベストシーズンに、僕は弘前市へ向かった。