未知の細道
未知なる人やスポットを訪ね、見て、聞いて、体感する日本再発見の旅コラム。
191

青森県

青森市にある「国際芸術センター青森」に1ヶ月間滞在して、青森の自然や歴史、そこで暮らす人たちをリサーチすることになった。制作のために青森各所を訪れ、青森の人たちと交流した1ヶ月の思い出。

文= 松本美枝子
写真= 松本美枝子
未知の細道 No.191 |10 August 2021
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青森県

最寄りのICから【E4A】青森自動車道「青森中央IC」を下車

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#1はるかな青森へ

うららかな5月。私は青森県青森市にあるアートセンター「国際芸術センター青森」、通称ACACを目指して、ひたすら高速道路を走っていた。それは北に約580キロの長い道のりだ。たぶん人生で初めての、たったひとりの長距離運転だ。

幸い時間はたっぷりある。休憩しながらゆっくり走って、もしも夕方までに辿りつかなければ、どこかに泊まろう、と思った。愛車、軽のアルトの後部座席には、何台ものカメラやレンズ、三脚、コンピュータや録音機材、登山用のウェア一式に登山靴2足、湿地や海を歩くときのための長靴1足、その他1ヶ月分の生活道具などをパンパンに積んでいる。まるでスタジオを引っ越すくらいの勢いだ。

そう、これから私は1ヶ月の間、青森市に滞在し、ACACで作品制作を行うのだ。

運転して2日目の昼、あと少しで青森市内に入るだろうという道すがら、遠くに美しい独立峰が見えた。あれが岩木山かなあ、と思って車を停めた。

これが青森の山々と、最初の出会いだった。

このあと何度も見ることになった岩木山
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未知の細道とは

「未知の細道」は、未知なるスポットを訪ねて、見て、聞いて、体感して毎月定期的に紹介する旅のレポートです。
テーマは「名人」「伝説」「祭り」「挑戦者」「穴場」の5つ。
様々なジャンルの名人に密着したり、土地にまつわる伝説を追ったり、知られざる祭りに参加して、その様子をお伝えします。
気になるレポートがございましたら、皆さまの目で、耳で、肌で感じに出かけてみてください。
きっと、わくわくどきどきな世界への入り口が待っていると思います。