未知の細道
未知なる人やスポットを訪ね、見て、聞いて、体感する日本再発見の旅コラム。
150

福井県若狭町

福井県にある三方五湖の一つ、水月湖では、近年「年縞(ねんこう)」と呼ばれる湖底の堆積物が発見された。それは自然科学のみならず、人類史の解明をも促す画期的なものだと言われている。年縞を育んだ奇跡の地形と、現代の様々な学問を支えているという年縞の価値を知るために、若狭町へ出かけた。

文= 松本美枝子
写真= 松本美枝子
未知の細道 No.150 |25 November 2019
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福井県若狭町

最寄りのICから【E27】舞鶴若狭自動車道道「若狭三方IC」を下車

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#1夕暮れの水月湖

すっかり日も暮れようとしている晩秋のある日。
大きな湖に沿ってしばらく運転していると、湖がくびれて細くなり、また大きな湖へと繋がっていく地点があった。ここが三方湖と水月湖の境なのだろうか。

そのくびれに沿った道路のカーブに、小さなパーキングがあり、そこで車から降りてみる。目の前には、神秘的な湖が広がっている。そして湖のほとりには「年縞採取地」と書かれた看板があった。ここから1.3キロ先の湖底から「年縞」が採取されたのだ、と私はわかった。

ここは福井県若狭町の水月湖。「世界標準のものさし」と呼ばれる「年縞」がある場所である。

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未知の細道とは

「未知の細道」は、未知なるスポットを訪ねて、見て、聞いて、体感して毎月定期的に紹介する旅のレポートです。
テーマは「名人」「伝説」「祭り」「挑戦者」「穴場」の5つ。
様々なジャンルの名人に密着したり、土地にまつわる伝説を追ったり、知られざる祭りに参加して、その様子をお伝えします。
気になるレポートがございましたら、皆さまの目で、耳で、肌で感じに出かけてみてください。
きっと、わくわくどきどきな世界への入り口が待っていると思います。