福井県若狭町
福井県にある三方五湖の一つ、水月湖では、近年「年縞(ねんこう)」と呼ばれる湖底の堆積物が発見された。それは自然科学のみならず、人類史の解明をも促す画期的なものだと言われている。年縞を育んだ奇跡の地形と、現代の様々な学問を支えているという年縞の価値を知るために、若狭町へ出かけた。
最寄りのICから【E27】舞鶴若狭自動車道道「若狭三方IC」を下車
最寄りのICから【E27】舞鶴若狭自動車道道「若狭三方IC」を下車
すっかり日も暮れようとしている晩秋のある日。
大きな湖に沿ってしばらく運転していると、湖がくびれて細くなり、また大きな湖へと繋がっていく地点があった。ここが三方湖と水月湖の境なのだろうか。
そのくびれに沿った道路のカーブに、小さなパーキングがあり、そこで車から降りてみる。目の前には、神秘的な湖が広がっている。そして湖のほとりには「年縞採取地」と書かれた看板があった。ここから1.3キロ先の湖底から「年縞」が採取されたのだ、と私はわかった。
ここは福井県若狭町の水月湖。「世界標準のものさし」と呼ばれる「年縞」がある場所である。