さて作り始めて1時間。屋根代わりのブルーシートもかけ終わり、ほんやら洞が出来上がった。
苦戦しているのはかまくら作りである。内田さんは、一人必死になって潜って掘っている。ほんやら洞を完成させたみんなが助っ人にまわり、かまくらの内部からかき出された雪を、雪国の必需品「スノーダンプ」で外へと運び出していく。 かまくらの内部の空間が大きくなると、多田さんと安藤さんも中に入って、雪かきを始めた。
杉崎さんのプレゼン通り、新潟の雪は水分を多く含んでいて、とても重い。みんなで必死に雪かきをしているうちに、汗をかいている。いつの間にか木綿のパーカ姿の安藤さんは「もっと薄着になりたいくらいです」と言うほどだ。
真剣に雪かきすると、それくらい暑いということが、豪雪を知らない私にも身をもって分かったのだった!